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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#47 成層圏の突然昇温 

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

学科の勉強範囲を一周したため、ここからは過去問で間違えた問題で大事だと思ったものをピックアップしてまとめていきます。
使用している過去問は、気象予報士試験研究会が編集している、2022年度版の過去問です。

学習ポイント 突然昇温

突然昇温、という何とも怪しげなネーミングですが、これは冬季の成層圏で温度が急速に上昇する現象のことを言います。そもそも「成層圏」と名付けられたのは、対流圏とは違って大気に激しい運動がない清掃状態にあるだろうと考えられていたからです。

しかし実際には、1日で40度も温度が上昇する現象が成層圏では起きます。

まず、この成層圏の突然昇温の原因は、対流圏で発達したプラネタリー波(超長波)の伝播(伝わるという意味)によるものです。プラネタリー波というのは、偏西風の中でも一番大きな波のことです。

突然昇温は北半球に顕著に発生するものですが、その理由は、原因となるプラネタリー波が北半球でよく発達し、南半球ではほとんど発達しないからです。プラネタリー波は大規模な山脈などによって発生し、南半球にはそれがないので発達しようがないのです。

この対流圏で発達したプラネタリー波は偏西風の波なので西風になります。そして成層圏の風も同じく西風になるときに、プラネタリー波が成層圏まで伝播することができます。成層圏の風の分布では、北半球の成層圏が西風になるのは冬です。ですから、成層圏の突然昇温も主に冬の北半球で起きるのです。

プラネタリー波が対流圏から伝播してくることによって、成層圏の風も同じように波打ちます。波雲たことにより下降流になる部分が発生し、下降流に伴う断熱昇温によって、成層圏では気温が上昇します。これが突然昇温の仕組みです。

下降流に伴う断熱昇温は上から下の方向に向けて起こるので、成層圏の突然昇温も上層から弱まりながら下層に伝わります。

気づいたこと

いよいよ1月29日の試験日が迫ってきました。とても緊張しています。
予告ですが、この「物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!」の更新は、第50回で終わりにします。
もちろん試験結果が分かった際には更新するし、気象予報士試験以外でも勉強したことについてまとめていくつもりなので、note自体はやめません。
4か月も続けられると思っていなかったので…自分でも驚きです。
あと少しですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。


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