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物理苦手でも気象予報士試験に合格したい!#38 気象予想の応用2

こんにちは、まさごんです。
気象予報士試験の合格を目指すべく、日々の勉強内容を記録しています。

勉強内容

前回までで、学科の勉強範囲を一周したため、ここからは過去問で間違えた問題で大事だと思ったものをピックアップしてまとめていきます。
今回は専門知識のなかで「気象予想の応用」から、コスト/ロスモデルについてみていきます。
使用している過去問は、気象予報士試験研究会が編集している、2022年度版の過去問です。

学習ポイント コスト/ロスモデル

予報による経済効果を評価数場合に、「コスト/ロスモデル」の考えが利用されることがあります。例えば農業や食料品、野外ライブなど、天気や気温に左右される場合は、天気予報で発表される予報確率値によって対策を講じることで、その被害を抑えることができます。

降雨などの現象の予報・降水確率などに基づいて対策を講ずる費用を「コスト」、対策を取らずにその現象が発生したことにより被る損失を「ロス」といいます。

コスト/ロスモデルとは、あらかじめコストとロスを把握しておくことで、確率値に応じて適切な対応が取れる、というものです。

気象予報士試験ではこのコスト/ロスモデルに関する問題が出題されます。
例えば、ある気象情報利用者が、降水現象に対して対策を講じる場合に費用100が掛かるとします。対策を取らなかった場合にかかる損失をL500とします。また降水確率P%の予報が、10回出たとします。

この10回の事例でこの利用者が気象にかかわらず対策を取った場合、必要になる費用は100×10=1000 です。
また同じく、気象現象にかかわらず対策を取らなかった場合にかかる損害は、10回の事例のうち実際に降水があるのは10×(P/100)=P/10回です。対策をしなかった場合のロスは500なので、損失は500×P/10=50×P になります。

対策に必要な費用を、実際の損失よりも小さくすれば経済効果が大きくなると期待できます。つまりこの場合だと1000<50×P、すなわちP>20の場合に対策を取ればよいのです。

コスト/ロスモデルには、コストC/ロスLが確率Pより大きいときに対策を講じるとコストロスの合計が小さくて済むという効果があります。

気づいたこと

気象現象による経済効果、特に食べ物はわかりやすいですね。寒いとあたたかいおでんが食べたくなるし、暑い日はアイスやビールが欲しくなります。机上気象の影響で冷夏や暖冬になると、このような商品の売れ行きにも影響が出そうです。
ありがとうございました。

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