凍星の青き眼に降る眠りかな
枯芝に影の弾けし二重跳び
新巻に笛に歌にと興じけり
金葉の風の名残や小六月
玲瓏の冬木に金の光かな
襟巻の並木くくるや赤に黄に
青の先へ飛んで行きたし冬の空
落葉ふむ音に宝を探しけり
窓の木の色輝けど音寒し
石橋の夜わたる影や冬紅葉
翼から挨拶かな銀杏落葉
街道を彩に染めるや柿落葉
紅耀を前に乾の返り花
木の葉ふるふる風うつす少女かな
濡れる葉の冬めく色に歌いけり
星の入東風や開いて青き音