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偶然と必然

今の場所との出会い。

ぼくが、フリーランスとしてスタートできたのは、個展をする機会を頂けたからだった。

今でこそ、個展や展示会などは、誰でもできる手軽なものへとなっているけれど、
当時はまだまだハードルがあり、
自分の中で、個展を開くというだけで、凄いねという言葉がもらえる感じだった。

みんなが活動する中で個展を目指していたけど、自分はどうしても個展からスタートしたかった。
個展から活動スタートしたと、言いたかった。笑

なんでそうしたいかって言うちゃんとした理由を一つ言うとするならば、
自分が目標に対して向かったり、
何か成長を感じられる節目みたいなものがないと、やる気の起きない人間だと知っているから。
それがあると頑張れる人間だと思うから。
(みんなそうですかね)

まぁ、単純に自分の中でインパクトが欲しかったのです。

個展をするきっかけの話になったのは、
今ぼくがお店をやっている場所は、前に洋服のデザイナーさんが、アトリエとして使用していた場所なのですが、
そこで、ご飯会がたまに開かれており、
そこで出会った方と話が盛り上がり発展しました。
その方が、名古屋のジュエリーshopの店長をされている方で、
ちょうどその頃、お店の隣にギャラリースペースを設けて、面白いことをできる人を探しているという内容で、盛り上がりました。

当時ぼくはアクセサリーなんて作ってもいないし、ヘアメイクもやっていない、普通の美容師でした。

じゃなんで、そんなぼくが展示の話で盛り上がったかっていうのは、
ヘアメイクの作品を撮りためていたことと、
ヘアメイクの名刺を作って、ヘアメイクやっているんです、とかいうハッタリで、日々過ごしていたからです。

そこで、ヘアメイクの作品の展示をしたいとか、空間を作ってーとか、色々と話が盛り上がり、その日を終えました。

そこから、半年後、個展したいけど実際に場所を見てみなくては、そう思い名古屋へ足を運んことが、アクセサリー&ジュエリーとの出会いでした。

お店に、置かれているジュエリーはどれもクオリティが高く、身につける芸術のようでした。
それでいて、デザイナーの思いや、ストーリーが深いものだらけで、
また、そこの店長さんから、作家よりアイテムのことを知っているんじゃないかと思うほどの情熱を感じました。

ものづくりすることも、ファッションも好きだったけれど、
装飾することの優先順位がぼくの中では低く、アクセサリーはほとんど身につけていなかった。

だけど、そのお店の色んな作品を見た時に、
自分が美容師をやろうと思った時のきっかけと物凄くリンクし、
とても可能性を感じました。

当時自分のやりたいヘアメイクの活動がどうしても、普通の生活する中では取り入れるものではなく、
何かもっと、その人の生活に寄り添うことはできないか、そんなことを考えていたので、尚更だった。

そこから、最初の自分のスタイル。
ヘアアレンジを教えてあげながら、アクセサリーの付け方を提案する形がはじまりました。

この出会いがあった日、外に出るのが億劫で、行かなくていいかーと思っていた。
あの日ご飯会へ行っていなかったらと思うと。
一つの選択で色んな道が変わるよね。
あの日の自分にとても感謝する。

偶然か必然か。

デザイナーとして歩む道を生み出してくれた場所が今お店をやっているところであり、
デザイナーをしていなかったら、
きっと、この場所でお店をやっていなかったと考えるととても面白い。




展示期間中の話も面白かったから、
次にほんの少しだけ書きたいと思います。

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