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zotero使うならwebDEV同期した方が良い

zoteroは主に論文などの文献を管理するツールです。以前の記事でも紹介しました。

今回はzoteroをデバイス間で同期する方法の一つであるwebDEVについて説明します。zoteroの同期をする方法には次の3通りがあります。

  • zoteroのストレージを利用する

  • dropbox, google driveなどの外部ストレージを利用する

  • webDEVを使う

1つ目のzoteroストレージは300MBまで無料で使うことができますが、論文をたくさん保存するとすぐにいっぱいになってしまうので使わない方がいいです。

2つ目のdropboxを利用する方法を僕自身はしばらく使っていました。dropboxであれば数GBまでは無料で使えるし、他のデバイスにもdropboxアプリを入れたり、iPadのpdfリーダーで開けたりするのでそこそこ便利でした。

しかし、dropboxに保存したpdfたちにはzoteroと同じような構造(コレクション、タグなど)を持たせることはできません。さらに、iPadのzoteroアプリから直接pdfを開くことができません。

以上の点から、僕はzoteroのストレージを有料で使おうか悩んでいました。(zoteroストレージは2GBまでを$20/年で使えます。)

3つ目の方法であるwebDEVというのは聞き慣れないし、どうやって使うのかわからなかったので敬遠していました。でも貧困大学院生に$20は高いので、藁にもすがる思いで使い方を見てみました。

調べてみると、webDEVを使えばiPadでもpdfで開けることがわかったので、やってみることにしました。

基本的なやり方は次の記事を参考にしてみてください。

感想

やってみたところ、おそらくzoteroのストレージを使うのと同じようにデバイス間でpdfが同期できているなと感じました。

大学に置いてあるパソコン、iPad、家のパソコン間でちゃんと同期ができて、iPadでもpdfが開けます。

ネットの記事をみるとdropboxやgoogle driveで連携しているケースが多いのかと思っていましたが、正直webDEVを使った方がいいんじゃないかと思いました。

以上

zoteroのすすめ

ちょうど最近論文を書いて、その際に参考文献リストを作るためにzoteroが大活躍したので「zoteroのすすめ」を軽く語ります。論文をたくさん管理する必要のある院生や研究者には必須のツールだと思うのでぜひ活用してください。

zoteroの最強に便利な機能の一つが参考文献リストを作ることだと思います。LaTeXで論文を書く際には ~.bibのファイルにbibtexで引用リストを作りますが、100を超えるbibtexのコードをちまちまgoogle scholarや雑誌のサイトからコピペするのもめんどうです。(bibtexを使わないよりは絶対ましですが)

zoteroではこれを自動でやってくれます。以下の手順で行います。

  1. "better bibtex for zotero"というプラグインを使います。 

  2. (いろんな記事を参考にして)better bibtexの設定を自分好みにする

    1. citation keyやひいてくるfield、urlを入れるか入れないかなどを設定できます

    2. 自動同期の設定もできます

  3. zoteroに参考文献用のコレクションを作成し、引用する予定の論文を入れていく。この際より下層のコレクションを作っておけば、どこで引用するかで分けておくことができて便利

  4. better bibtexの自動同期機能を使って、指定の場所に~.bibファイルを作ってもらう。

これで一切の手作業なしにbibtexを利用することができます。(僕はこれで調子にのって必要以上の引用をしてしまいました。)

小技

実はzoteroのタグはデフォルトでは色が付いていませんが、色を指定することができます。こうすると一覧のときに目立つのでタグの利用価値が高まります。

僕はタグに「未読」「優先」というのを用意して、どの論文から読むべきかをわかりやすくしています。

まとめ

今回はzoteroを使うなら絶対webDEV同期をした方がいいという話をしました。また、zoteroを使えば引用リストも簡単に作れるよという話もしました。

僕の研究ライフに絶対欠かせないツールが2つあります。1つがvscode、そしてもう1つがzoteroです。この2つのツールを使いこなすほど効率的に仕事ができると思います。こんなツールがあるんだから、効率厨にとってこれほどまで良い時代はないでしょう。



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