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シングルオリジン"チョコ"を食べた話

僕はいつもシングルオリジンのコーヒーを飲んでいるのですが、最近シングルオリジンのチョコレートがあるという噂を聞いて、さっそく食べてみようって思いました。

シングルオリジンとはその名の通り、単一の原産国・地域(または農園)のものという意味です。シングルオリジンであることで、その地域特有の個性を味わうことができるという利点が生まれます。

日本スペシャリティコーヒー協会(SCAJ)が定めるスペシャリティコーヒーの定義:

カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup

https://scaj.org/about/specialty-coffee

に対応して、チョコレートでもカカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行う動き「Bean to Bar」があるようです。

今回訪れたのは「ダンデライオンチョコレート」というお店

サンフランシスコ発祥のダンデライオン・チョコレートは、シングルオリジンのカカオ豆の買い付けから、選別、ロースティング(焙煎)、摩砕、テンパリング、成形、包装まで、すべて自分たちの手で行い、チョコレートを作っています。

https://dandelionchocolate.jp/pages/about#beantobar

今回はダンデライオンチョコレートの蔵前の店舗を訪れました。店内に入ると、奥でチョコレートが製造されている光景が広がり、工房のような雰囲気が漂っていました。木材を主体とした内装は落ち着いた雰囲気でした。

僕は何も知らずにお店に入り、店員さんに「チョコレートバーの中で、違いがわかりやすいものはありますか?」と曖昧な質問をしてしまったのですが、店員さんは親切にいろいろと教えてくれました。製造工程やお店のこだわり、チョコの食べ方などを聞くことができました。ホームページにもいろいろと詳しい情報があるので、気になった方はご覧ください。

その日はバーを購入しましたが、試食もさせてもらいました。実際に味わってみると、産地によって味が異なり、驚きと感動がありました。コーヒーで体験したあの衝撃をチョコでも味わうことができたのです。

ダンデライオンのチョコレートバーはカカオときび砂糖のみを使用しており、さらにカカオも70%以上のものが多いです。素材本来の味を表現しつつ、苦さや渋みを出さない丁寧な加工が素晴らしいお店です。スーパーで買った70%のチョコが苦くて好きではなかったのですが、今回食べたものは全然苦くなくてこうも違うんだなあと思いました。

僕が選んだのはベリーズ(Belize)という国のチョコ

ベリーズは中南米の国ですが、恥ずかしながら僕は知りませんでした。コーヒーの産地としてもあまり聞かないので、知らない人も多いのではないかと勝手に思っています、、、。

ダンデライオンのチョコにはフレーバーノートが付いているのもお気に入りのポイントです。フレーバーノートはコーヒーでは一般的なもので、その味わいをいろんな食材に例えて説明するというものです。フレーバーノートにある味を探しながら飲む(食べる)のが楽しいんです。

今回買ったベリーズのチョコのフレーバーノートは

  • いちごジャム

  • ダークミルクチョコレート

  • ワイルドフラワーハニー

でした。チョコのフレーバーにチョコがあるのがちょっと面白いけど、たしかにこんな感じのフルーツ感や優しい甘さがありました。書いてはいないけれど僕は洋酒感も感じました。たまにありますよね、お酒が入ったチョコ。これがカカオだけで出てくるのだから衝撃でしたね。

素材本来の味・個性を味わえるというのは本当に楽しいことです。嗜好品というのは生存に必ずしも必要なものではないので、こういう楽しさや感動が大きな価値なんだろうと思っています。

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