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非認知能力 3章 自己制御・自己コントロール

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非認知能力
3章 自己制御・自己コントロール
目標の達成に向けて自分を律する力
1節 自己制御・自己コントロールとは
毎日行っている我慢
自己制御、自己コントロール
目標の達成
学術研究における定義
1.非常に幅広い範囲を含む包括的な概念
2.発達・社会・パーソナリティ・認知・健康・教育・犯罪・臨床心理学、精神医学、神経科学、行動経済学、犯罪学、社会学、教育学、哲学など、多岐にわたる分野で積極的に研究が進められてきたからです。
3.よりよい人生を送るためのキー概念である。

2節 自己制御・自己コントロールの基礎研究
自己制御研究のはじまり
満足遅延の研究
マシュマロ実験のその後
ゴー・ノーゴー課題
ダニーデン研究でわかったこと
自己制御の重要性
他者の前での自己制御
社会的自己制御
収束的妥当性、理論的に類似している概念と実際に関連しているか
弁別的予測性、既存の概念と弁別的に予測できるものは何か

3節 自己制御・自己コントロールを伸ばすための介入研究
自己制御を伸ばす介入は効果があるのか
出版バイアス、介入の効果が示されなかった研究はそもそも論文として公表されにくいため、公開されている研究のみを集めるとポジティブな結果になりやすい。
日本における介入研究
ソーシャルスキルトレーニング
社会性と情動の学習

注意すべき文化差
目標達成行動の実行を促す介入方法にMCIIがあります。
MCIIは心的対比と実行意図を組み合わせたもので、欧米で開発されました。
手順としては、まず目標を明確に想起し、その目標を達成することで生じるポジティブな結果について考えます。次に、目標を達成するうえで障害となるものを想起させ、目標達成による望ましい将来と現実の障害と対比させます。この心的対比の後、現実の障害を乗り越えるためにできる行動を「もし障害Xに直面したら、そのときYをする」といった実行意図と呼ばれるif-then形式の計画を立てるといったものです。
MCIIは欧米で開発された介入方法で、行動や反応を個人的に選択することを前提とした取り組みであるため、個人主義的な文化には合致するけれど、個人的な目標を社会的な目標に沿わせたり、重要な他者の期待に応えることで、目標を達成しようとしたりすることが多い集団主義的な文化には合致しないことが挙げられています。

4節 教育の可能性
国内の教育現場にどう取り入られるか
行動遺伝学、誠実性、グリット、自己コントロール、注意の制御
課外活動への参加、部活動など教室での学習以外に参加する活動への参加が自己制御の促進に結びつく
日常生活の中で身につく自己制御
普段の何気ない経験そのものが自己制御の成長につながっている。
教育現場では、一定のルールのもとに集団で学び、遊び、異年齢集団とも関わることで、多様な対人相互作用を経験すると同時に、個人の設定した目標に基づいて達成や失敗を繰り返し経験します。
そうした中で、ネガティブな対人葛藤を経験しても、それを乗り越えることが社会的自己制御の自己主張の促進に結びつくことや、自分で設定した目標を達成する経験が社会的自己制御の主張と抑制両側面の促進に結びつくことが報告されています。
自ら設定した目標を達成することが、自己制御行動の成功に対する喜びや満足感を感じる機会として非常に重要な経験となり、その後の行動始発や行動抑制の促進に密接に関わる可能性が指摘されています。
子供が対人葛藤を経験したら、効果的な相互交渉の方法や気持ちの切り替え方を教えることで、対人葛藤を乗り越えやすくなるようフォローしたり、普段の生活の中で自分の目標を積極的に設定させ、達成度の評価を行わせる、達成した際には、周囲からの肯定的評価を得られるようにするといったような取り組みは、教育現場にすぐにでも取り入れられることであるように思います。

#非認知能力
#とよさん詩

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