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「ちゃんと」を変えるだけで一段上がれる

ついつい使っちゃう「ちゃんと」ですね。

これを別の言葉で置き換えるだけで、文章は美しく、会話は大人っぽくなります。

きちんと > ちゃんと

という感じです。
「ちゃんと」はかなり砕けた表現です。
ちなみに、作文のテストで「ちゃんと」を使うと減点です。

ということで、「きちんと」。
少しかしこまった表現です。
ですから丁寧語と相性がよいです。
例えば、

ちゃんと読んでください。

きちんと読んでください。

なんとなく、後者の方がまじめに読んでくれそうに思いませんか?

前者は、前半が砕けた調子になっています。
そのため、後半が丁寧でも、全体が砕けた印象になってしまうのです。

それに比べて後者は全体の調子が一致しています。
ですから全体が堅い印象になります。
その分だけ、受け手の印象も堅くなるわけです。

なんか便利そうな「きちんと」君ですが、尊敬語とは相性が悪いのです。

例えば、

きちんとご覧ください。

なんか変ですよね。
しかも、気のせいか、上から目線で言われているような…
どうも前後のバランスが悪いように感じます。

他の言葉で言い換えてみると

正確にご覧ください
丁寧にご覧ください
詳細にご覧ください

などが該当するでしょうか。

これだけ言い換えができるということは、「きちんと」には、いろいろな意味が含まれていることですね。

なにげなく「ちゃんと」を使うのではなく、TPOに適した言葉を選びたいものです。

特に文章にする場合や、相手に敬意を払わねばならない場合は、最低でも「きちんと」を使いましょう。
さらに、堅い表現にするなら、言いかえできる単語をいくつか覚えておくのがいいと思います。


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