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天才!と感じる女性声優

こんにちは。アニオタおじさんです。

アニメを好きになると、その周辺についても知りたくなりませんか?
私の場合は、声優と制作会社に毎回関心を寄せています。

特に声優については、新しいアニメに出会うたびに調べるほどです。キャラの声を聞いただけでは、「どなた?」という場合でも、ネットで調べればすぐにわかります。便利な時代になったものです。

ちなみに私が好きな声優さんベスト3は、金元寿子さん、M・A・Oさん、水瀬いのりさんです。このベスト3は数年変化がないので、どうやら私は可愛らしい声が好みなようです。

このお三方は、あくまでも私個人の好みです。もちろん才能+努力で今の地位にいらっしゃることでしょう。

しかし、好みを超越して「スゴイ!」「天才だ!」と感じる女性声優さんが3人いらっしゃいます。

まず最初は、早見沙織さん。

彼女の魅力は、なんといってもその透明感あふれる声質でしょう。やや掠れているのにハリ、ツヤが感じられる唯一無二の声です。本当に癒されます。

しかし最大の武器はそこではないのだと思います。
彼女はその声質一本でほぼすべてのキャラを演じているのです。
つまり声をほとんど変えないで多くのキャラを演じ分けているわけです。これが最大の特徴であり、彼女の武器なのではないでしょうか。

彼女が演じるすべてのキャラは初見で「あ!早見さん」とわかりますよね。
第一感はそうなのですが、視聴を進めていくほどに早見さんの存在が薄くなっていき、徐々にキャラ要素の方が上回ってきます。最終的にはキャラクターそのものに変化してしまうのです。そういう不思議な感覚に包まれます。

同じ早見さんが演じるキャラでありながら、同じような声でありながらも、そこには、まったく別のキャラクターが浮かび上がって、キャラの印象が早見さん個人を上書きしてしまいます。そして、そのまま視聴者の印象となり、やがては、早見さんの姿が見えなくなってしまうのです。
これが彼女の最大の魅力であり、武器なのだと思います。

単なる演技力ではない、いわゆる憑依型なのでしょうか。

私が初めて早見さんの声を聞いたのは「バクマン」の亜豆美保です。作中では亜豆美保は声優を目指す中学生。そこから思い人(真城最高)のまんがを原作としたアニメでヒロインを演じるまでに成長します。特にヒロインオーディションでの早見さん&亜豆美保の演技は圧巻です。

また忘れてはならない役は、<物語>シリーズの斧乃木余接でしょう。人間ではなく物の怪の一種で、もともと感情というものが存在しないキャラです。おそらく感情の起伏が平坦であればあるほど演技の幅も狭くなることでしょう。それを演じ切って、たくさんの斧乃木余接ファンを生み出したのですから、早見さんの演技力はとんでもないレベルなのだと思います。



次に悠木碧さん。

彼女も演技力のお化けです。早見さんと決定的に異なるのは、様々な声質を使い分けることでしょうか。有名どころなら、魔法少女まどか☆マギカのまどかと、戦記絶唱シンフォギアの響を比べてみてください。まったく違いますよね。

両キャラクターは年齢はほぼ同じぐらいですが、性格がまるで違います。うじうじして最後まで煮え切らないところは似ているとも言えますが……
まどかはどちらかと言えば内気です。響は元気を表に出して、自ら先陣切って戦いに身を投じる性格。声による演じ分け+演技力で見ている方は圧倒され、あおちゃんワールドに引きずり込まれていくのです。

最近だと「薬屋のひとりごと」の猫猫がとても印象的です。
これは悠木さんの新しい魅力に出会えた作品かもしれません。

猫猫一人のキャラの中でも目まぐるしく声質を変えてきます。
ひとりごとの場合、壬氏と話す時、立場が上の人と話す際、相手によって、シチュエーションによって目まぐるしく変化します。しかしどれもが猫猫の声であり、悠木さんの声です。その様はまるで、ストライクゾーンいっぱいいっぱいを使って変化球をコーナーに投げ分ける技巧派投手のようです。よい意味で視聴者をもてあそんでいるような気さえしてくる程に。

そして悠木さんの演じたキャラでもっとも凄いのは「幼女戦記」のターニャではないでしょうか。中身は(自称)エリートサラリーマン。見た目は幼女。圧倒的な魔力や戦術眼を以て、幼女ながらもエースとして戦場に君臨する役どころです。彼女の狂気とも思える発言や行動を見ていると、そこに悠木さんの存在は見えず、キャラだけが躍動しているように感じてしまいます。


さて最後は種﨑敦美さんです。

彼女は声色の魔術師です。
早見沙織さんの対極に位置する方でしょうか。

初視聴で彼女の演じるキャラ全てを見抜くことは不可能だと思います。たとえば、Youtubeで検索してみてください。いろんな方が種﨑さん演じるキャラを動画にしてくれています。

それが種﨑さんが演じているとわかっているから、わかる。というレベル。もし事前情報なしなら、まったく別人だと思ってしまうほどに、ひとつひとつが違うのです。

極端なところでは、フリーレンとアーニャでしょうか。
片や千年以上生きた魔法使い。片やエスパーの幼女です。
声の質も違えば、背景も性格も全く異なる役どころです。
それをですね、同じクールで平行して演じているのが、あり得ない所業です。

声が極端に異なるので、アニメを見ている方は、そこに種﨑さんの存在をほとんど感じなくなります。見る側がその印象を決められるわけですね。もちろんその操作を意識的に実行する演技力が、背景にはきっちりと存在しています。しかし、視聴者側は上塗りされたキャラしか見えなくなってしまいます。それほどに引き込まれてしまうのです。
これから、どんな声色を聞かせてくれるのか楽しみです。

さて、3人の天才女性声優の話をたらたらと書いてきました。

この他にも秀でた才能を持つ方はたくさんいらっしゃいます。また、今後もたくさんの方が登場してくることでしょう。楽しみですね!







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