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【福田】 GF世界選手権速報レポート

UCI GranFond World Championship 2019 in Poznan

Road Race 150km

2016年 オーストリア パース 40-44 完走
2017年 フランス アルビ 40-44 86位
2018年 イタリア バレーゼ(参加せず
2019年 ポーランド ポズナン 45-49 85位(出走235人)

という結果になりました。
僕にとっては2年ぶりの参加でしたが、総じて日本人の選手もレースに慣れてきて、結果はよくなってるのと感じました。

自分はと言えば7月300km、8月も500km程度しか走れずCTLが27.5という厳しいコンディションでしたが、一昨年より順位を一つあげて何とか85位(235人中)。でゴールしました。上出来です笑


【序盤】

UCIグランフォンドは年代別で競うことになります。今回は若い年代から順番に7分おきにスタート。待機列では真ん中より後ろあたりにいましたが、抜き打ちでメカニカルドーピングのテストも行っていました。

先頭からスタート。
序盤は比較的広い道を進みます。予想通りスピードが速く50km/hを越える程度。とはいえドバイのレースとかも走ってるので驚くほどではなく。
初めて海外のレースに参加した頃は外国人というだけで、どこかビビっていたなと思いますが、体格の大きな選手を相手にしてもやることは一緒。きちんと自分のラインを守ってまっすぐ走るだけです。

しばらく走って右折、ここから狭い道に入ります。日本と違って路肩が欠けていることもあり油断は出来ません。普段のレースなら中か端にラインが空いてることが多く、簡単に前に上がれるのですが流石にビッシリ。一度ポジションを落とすと前に上がるのも一苦労です。

ほぼ真っ平らと言えるコースですが、ラウンドアバウトを含むコーナーや道の悪い区間があり、そういったところで中切れが発生するので、ポジションを落とせば それだけ脚を使うことに。
とにかく練習不足の自分がするべきことは、無駄踏みを減らすこと。そのためにも前々で展開して、常に頭を低くして空気抵抗を減らすこと。

30km過ぎ、最初の山場とも言えるガタガタ道。時折穴も空いてるので注意していきたいのですが、先頭が40km/h超で突っ込むので同じ速度で行くしかない。
チューブレスで低圧にしておいてよかった…
が、450Wぐらい出てるのに周りから置いていかれる。パワーの差が…

そして一度落としたポジションを取り返すのが本当に大変。ラウンドアバウトの真ん中をショートカットしたり、コーナーのイン側をバニーホップでクリアしたり… シクロクロスか!?

途中で一度は逃げに乗ったけど、とてもじゃないけど無理…

ここまで前方で展開してるの日本人は、自分と中鶴さん。中鶴さんはかなり余裕がありそうで、何回もエスケープを試みている。が、勢いが良すぎて上手く決まらない。
そのうち、フワッと抜け出した10数人の逃げが決まってしまった。
コレで集団も落ち着…くわけはなく。なぜなら少し番手を下げただけで前方の様子は分からないから、まだ逃げを知らない人多数。


【中盤】
残り90kmで最初の補給所。
そこに近づくとガクっと集団の速度が落ちてしまったので、なるべく補給を取りづらくして集団の数減らそうと先頭に出て速度を上げる。自分は安全にボトルを取れるし。
しかし、たかだか2%ぐらいの登りなんだけど速度が速いからやっぱりキツイ。セルフ攻撃?いやまあ、どうせ最後まで持たないしレースを楽しもうと。
そしてまだ100人近くいるっぽい。

残り65kmぐらい、中鶴さんが一人連れて飛び出した。一応前に出て少しだけ蓋をしてみたら決まった。ちと動きが遅かったかもだけどご健闘を!

こちらはと言えば、もうカラータイマーが点滅している状態で、終わりが近づいている。
ちょっとした横風でエシュロン組まれてるとことか、道が悪いところでジワジワと後退していく。そして残り60kmで、このメイン集団からも脱落…
補給も給水も問題はなかったんだけど身体が持たない。単純に練習不足。

ちなみに、ここまで平均196W、NP223Wなので…


【終盤】
60kmとはいえ、ここまで40km/h以上で進んできたので時間にして1時間半ぐらい。
何とかなるかな…

運良く、すぐに大きな集団に飲み込まれる。
この世界選手権では、違う年代の選手と一緒に走ることが認められています。おそらくは7分差があり、トップの順位を決めるにんは十分なタイム差であるからだと思います。

このグルペットに同年代はいない。前から単独で落ちてくることはあっても、後ろから追いついてくるようなことも無いので、順位としてはほぼ確定。とにかくこの集団でのゴールを目指す。

グルペットは落ちてきた選手を飲み込みつつも、一人二人と千切れていくため段々と小さくなっていく。
残り10kmで10人ほど、最後数キロの直線に入って5人。ここに同年代の選手が1人。
なぜか彼が最後になってから、猛烈に集団を引き出した。誰も先頭交代が出来ない。
そのままゴールラインが近づく。
大変申し訳無いけど、残り50mでパスしてしまった…


千切れてから 平均133W、NP150W。


【感想】

2年ぶりの参加となったが、大局的に見て参加選手のレベルはそんなに上がっていないと思う。トップレベルはよく分からない。
それに対して、日本人全体のレベルは上がってきていると思う。欲を言えば、もう少し前々で展開出来る選手が増えれば、世界の中で日本の存在感も増してくるんじゃないだろうか?

来年は登り基調のゴール。レースとしては単調になるため、日本人の選手でも結果が狙いやすいと思う。
日本のレースでは味わえない緊張感やスピード感は最高です。多くの選手が挑戦してくれたらいいなと思います。

練習仲間でもあるゲンタとチームメイトの高岡はそれぞれ世界で3位!
おめでとう!!
日本人でも十分に世界と戦えると思います。


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