![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114827353/rectangle_large_type_2_2b4f8c30f023c4c9673e149b3a89d09c.jpg?width=800)
8/30 オレのお気に入りの本(武士道シックスティーン編)
さて、自分の好きな本を紹介するコーナー第2弾である。今回は武士道シックスティーンを紹介していきたい。
武士道シックスティーン(3部作+オマケ)
まず今回の本は3部作に分かれている。
武士道シックスティーンが主人公たちが高1のエピソードを描いている。
武士道セブンティーンが主人公たちが高2のエピソードを描いている。
そして武士道エイティーンが主人公らが3年の頃のエピソードと、主人公にゆかりのある人物のサイドストーリーが描かれている。
また、武士道ジェネレーションでは、高校卒業後の進路やエピソードを描いている。
あらすじ
この作品では、主人公が2人いて、1人は中学の頃から名のある実力者であるが、中3の頃に出た試合で黒岩に屈辱的な負け方をした磯山香織。
そしてその後に出た試合でもう1人の主人公、甲本早苗と出会い、そこでもまた屈辱的な負け方をしてしまった。今まで試合に負けたことのない磯山にとって屈辱的だった。
そして同じ高校に入り、色々な経験を積み重ね、磯山香織と甲本早苗はいがみ合いながらも互いの剣道、戦い方に徐々に惹かれ合い心境が変わっていく。そんな成長を描いている。
心境の変化
10年ぶりに武士道シリーズを読んで分かったことは、磯山香織の心境の変化が今年のオレとリンクしていること。
シックスティーンの頃の磯山はとにかく勝ちに貪欲。過去に黒岩に屈辱的な負け方をして、その復讐と雪辱にだけ執念を燃やしていた。
そしてその後の大会で、甲本に出会い、それ以降戦う意味について真正面から向き合った。武士道において真に戦う意味とは、戦いを収めることである。
読んだ当初こそ、自分の都合を相手に押し付けるような狂人のような出たちの磯山だが、回を重ねるごとに東松女子の剣道のために、そして高校卒業後のジェネレーションでは恩師のために桐谷道場のために戦っている。
シックスティーンで磯山の父が言っていた武士道、"世のためを思い、他人を敬い"という行動を、セブンティーン以降シリーズ通して実行しているのがよくわかった。
団体戦での自分のポジションの意味や振る舞いなど、かつて自分の成績さえ良ければという考えから相当改まっている。
自分さえ目立てりゃそれでヨシ!
ここに今年のオレを重ね合わせた。去年まではとにかく自分が一番だった。もちろん他の人を敬う"フリ" はするが、結局のところ自分一人で目立てばそれでいいってのが本音だ。
バンドとかでもそうだ。自分のギター弾いてる姿とか、ギターソロさえ目立っちまえばいいんだって考えだった。
楽曲の賞レースでも、グランプリはオレの曲選ばれるやろ...!って心の奥底から本気で思っていた。
だがそこに他人への敬いはあるか?数日前のブログにも書いたが、オレは人の曲をどれだけ覚えているか?
過去のコンピレーションにまつわるイベントが終わればそれっきりであろう。そんなところだ、今までのオレの中での武士道って。
だから最近変わっていこうと思ってる。具体的には、知っている人の曲や歴代受賞者だけでもいいから、プレイリストに分けて整理して聞きやすい状況を作る。
そしてたとえ時間がなくとも、簡単でいいからコメントなりリアクションなりする。
そうやってオレにできる範囲を考え、本当の意味で他人に尽くす。この上半期で、前にでたいって言う変なプライドは消えたので出来るはずだ。
自分の出来ないことを見極めろ。
そして冷静になって自分を観る。実際、磯山香織はシックスティーンの頃はとにかく攻撃的な戦い方で相手の挑発に乗りやすかった。
しかしセブンティーン以降、甲本の"長く構える" と言うスタイルを無意識的に身につけており、打てるタイミングを正確に見極めるようになった。すなわち、剣道がクールになったのだ。
今年のオレは、色々な挫折を味わい、自分の能力・実力を見つめて何ができるかを見定めた。
ギターやベースの生音でいっぺんにたくさんのことをしようとしたからキャパオーバーになる。それならできないフレーズを違和感ないように打ち込みに任せて、逆に打ち込みで賄えない箇所を生音で再現する。
そして余裕ができた分、ゼロカラカンパニーの動画を基礎から見てドラムのパラアウト〜ミックスをしっかり勉強しなおした。
このような冷静な棲み分けを今年にかけて行ってきた。この変化が何となく磯山に似ている。
誰かに対する怨念を元に斬ることを考えて稽古に励むのではなく、打つタイミング打てないタイミングを冷静に見極める戦法にシフトした。静と動を使い分けてくような感じ。
武蔵がいうところの、"観の目を強くし、見の目を弱くすると言うこと。"だな。
ラルクの音楽と非常に合う!!
とまぁこんな感じで、磯山香織の心境の変化を自分とリンクさせて読んでいくと楽しい。個人的にスラスラ読める本である。
あと、オレの趣味だが、ぜひラルクの曲を聴きながら読んでみてください!
そう、この武士道シリーズ、色々なシーンでラルクのいろんな曲とマッチするんです。(爆)
特に、シックスティーンやセブンティーンの終盤で、磯山香織と甲本早苗の互いの意思を確かめ合い離れ離れになるシーンでラルクのLinkが、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114826846/picture_pc_e774f27347107ea0c0dfec53191ad2a2.png?width=800)
セブンティーンで剣道の超名門校である福岡南の3年の西木選手と当時2年の磯山香織の緊張感あふれる試合シーンでラルクのDRINK IT DOWNが、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114826891/picture_pc_f3091ea7e7cd34516cfbb640cfc5ab1f.png?width=800)
またエイティーンで全国高等学校剣道大会の女子個人戦で磯山と黒岩の雪辱戦はGOOD LUCK MY WAYがこれまた非常に会う。
(ちなみにアウトロのあるアルバムVerであれば尚良きです)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114826920/picture_pc_9c8fc108490b6c540742de93106965f9.png?width=800)
自分の剣道を考えるきっかけを与えてくれたのが甲本早苗。そしてそいつと出会うきっかけを与えてくれたのが、この黒岩だ。なので緊張と共に少々エモくて感動的なシーンである。
とにかく歌詞の一言一言が、磯山の、甲本の、そして黒岩が歩んできた道のり、そして今この場で再び剣を向け合うという類の内容とマッチするのだ。(ヲタク発動)
エドワード・エルリックっぽい磯山香織。
あとは磯山香織の性格や言動が、実力者だけど、どこか屁理屈で勝気でワガママという点で、エドワード・エルリック(鋼の錬金術師)を思わせる。笑
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114827544/picture_pc_fd4607d4480886d8a2c27470c01012c6.png?width=800)
なので、ラルク好きなハガレンファンにはぴったりかもしれない。
まとめ
とまぁそんな感じで、やはりDIVE!!と武士道シックスティーン無しでオレの高校時代は語れない。みなさんぜひ読んでみてください。
ではまた!
ヒビロック