2023/11/18 Hakubi at なんばHatch
今日のライブはHakubi。会場はなんばHatch。実は何気に初めてなんじゃないかな?JR難波駅のすぐ近くにある。
ただここね...非常に行きにくい。阪神高速が入り組んであるところにあるので、通ずる道が非常にわかりにくいのだ。笑
寄り添ってくれる曲たち
まぁいいや。とにかく元気をもらった。Hakubiというとやはり暗い曲が多いんだけど、でもどこか職場でのしんどさを抱える自分に寄り添ってくれるんだよね。
共感する歌詞だけでなく、自分に寄り添ってくれて共に歩もうってそう投げかけてくれるように思えてくる。そういう点ではスピッツと共通するのかもしれない。
ギタボの片桐さんもMCで
"遠回りしたっていい。立ち止まったっていい。まっすぐ前に向かって歩いていこう"
と言っていた。本当に、今年のオレの事を見透かしているかのように叫んでいて、すごく印象に残ったな。まさに音楽ができなかった時の自分。
んで、"歩いていこう"っていう言い方いいよね。
例えばGLAYのTERUとかだと、"夢に向かって走るぞー‼︎" っていう熱血キャラ対し、転んでもいいから自分のペースで負けずに歩こうよって感じ。
もちろんどっちのテンションも好きだけど、今しんどい思いを色々抱えてはち切れそうなオレにとっては後者の方が染みるんだよなぁ。
実際ライブ見てて、片桐さんのギタボスタイル、なんとなくオレに似てるって思った。
エレキなんだけど、弾き語りのようにコードストロークメイン。そしてメチャクチャ歪ませるわけではなく、クランチサウンドやクリーントーン主体の音。
...まさに今オレがやってる事だなぁって思った。意外と最近のバンドでエレキ持ってる人ってメロコアのように思い切り歪ませて、かつパワーコードで勢いかまして歌っている人とかばかりだと思ってた。
なので、今のオレがDTMでやってるような、優しい感じの音でエレキを使った弾き語りスタイルはどこかHakubiに通ずるモノじゃあないかなと発見した。
惹きつけられる歌声
ライブを見てみて...、とにかくめちゃくちゃかっこいい...。
片桐さんの声はただただ惹きつけられるなぁ。音源でもそうだけど、生声だとより心を掴まれる。なんばHatchのスピーカーを通して直接心に伝わってくる感じ。
ゴゼヨ(午前4時 SNS)の慟哭のような叫び声も、理由は分からないが、泣きそうになった。何かを訴えかけるような感じ。
あとベースのヤスカワアルさん、結構音色が多彩だな。
ゴリゴリのサウンドが来たと思いきや、メロウなまろやかサウンドを指で弾いたりなど。
この前京都大作戦で見たw.o.dのベース、Ken Mackayとはまた違った感じで変幻自在なベーシストだと思った。
渾身の一曲、"拝啓"
さて今回やった楽曲の中で個人的MVPは、拝啓。
もうね、この曲がエグ過ぎた...。一応サブスクで予習はしているんだけど、改めてライブで聴くと圧倒された。
なんだろうね、歌詞がとにかく良すぎるというか、過去の自分と照らし合わせていた。
儚いメロディに載せた切なすぎる歌詞。たぶん死んじゃった大切な人に向けた曲なんだろうけど、オレ個人的には昔の自分と照らし合わせていた。
自分の本音も言いたい事も何もいえない時代のオレ自身に向けた解釈をした。
歌詞にもある、
"戻ることのないあの日々を抱きしめていたい"
っていうのは、昔のオレが言いたいことをいえず溜め込んでいたせいでしんどいと思っていた時間を、今のオレの力で愛したいということ。
"もう会えないあなたへ歌う
もう言えないありがとうとごめんねも"
ここはね、タイムマシンで昔に遡り過去の自分に直接言ってあげたいけれど実現できないもどかしい気持ちが表現されている。
こんなボロボロになってまで生き続けて、本心を言えずなんもできない自分でごめんね、などなど...。
そう、なんだか今の自分と過去の自分と対話しているというニュアンスでも取れる。そう考えたら、あまりに儚すぎる曲だけどすごく魅力的な歌だと思う。
日記の歌詞で思い出がフラッシュバック
あと、途中で亡くなってしまった大切な人の日記を見つけ朗読するシーンがあるんだけど、ここで今までの自分の思い出が蘇って、気がつけば号泣していた...。
"今日は野菜を植えました"
"今日は友達と会いました"
"今日は電話をくれました"
"今日は手紙をくれました"
"忘れることが多くなり、疲れることが増えました"
オレもね、毎日スマホで日記を着けている身なので、
学生時代にあったこと、
社会人になって起こったこと、
今年の5月に鬱になって動けなくなったこと...
言葉には表せない、色々なことが脳裏に焼き付いていた...。
本当にね、こういう曲こそ心の奥底から突き刺さるの。これから夜の散歩で流したい一曲だなぁ。そのうち今日の思い出と共に号泣してしまいそうだが。
たくさんの魅力的な曲たち
さて拝啓ばかり長々と語ってしまったが...個人的に拝啓の前後の曲も良かった。
アカツキのサビで青みがかったオレンジの照明とストリングスの音とバンドサウンドで独特の幻想を醸し出していた。
Twilightも安定のクォリティ。この曲のサビへ駆けてく時の歌声がむちゃくちゃいいんだよなぁ...。
"価値がないと決めつけてたのはあたしの方だった"
本当その通りだ...。この3曲はとにかくヤバかったね。
あとね、アンコールだったか。"君が言うようにこの世界は"という曲のハミングパートを観客みんなで歌った。
トゥルルルットゥーってとこ。
なんかね、サブスクでチョロって聞いたことあったからわかったんだけど、ここのバックのコード感超オシャレだよね。
おそらくFmのKeyの3→6→4→1なんだと思うんだけど、普段オレが好き好んで使うKeyではないけどどこかエモみを感じるんよね。(間違ってたらゴメン🙏)
B♭mのコードも普段聴いてる曲で頻繁に出てくるけど、どこか渋さを含んだ切なさって感じで特徴的であった。
なんか歌詞もね、
"少しだけ寄り道をしよう、甘いものでも買って帰ろう"
ってとこ、なんとなくオレっぽいね。結局お金足りなくて駄菓子に落ち着くんだけど。
おわりに
そんなわけで本当に心に残るライブがまた一つできた。これから2024年の冬〜春にかけてワンマンツアーをやるそうだが、チケット取れたらいいなぁ〜。
ヒビロック