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料理の達人は音楽の名手!? その理由とは


料理、実は似てる?音楽家の視点から語る

作曲家で大学教員の小松正史です。今回は、音楽と料理の共通点についてお話しします。音楽と料理って、実はすごくタイミングが重要なんですよね。僕が日常で感じたことや経験をもとに、その共通点について掘り下げてみたいと思います。

音楽と料理のタイミング感覚

まず、僕が音楽を作る感覚と料理を作る感覚が似ているなと思ったのは、家で昼ご飯を作るようになってからなんです。昼ご飯を作る機会が多いのですが、冷蔵庫を開けて、何が残っているかなと見てから料理をするんですね。例えば、冷蔵庫におそうめんが残っていたり、昨日のパスタのソースが余っていたりすると、それらを組み合わせて「そうめんパスタ」にしたりします。

料理を作るときって、複数のことを同時に進める必要があるじゃないですか。ご飯をチンしている間に出汁を取って、出汁が沸騰するまでに玉ねぎを切って、玉ねぎを切っている間に鶏ささみを解凍する。こういった同時並行の作業が音楽を作るときとすごく似ているんですよ。

音楽制作と料理のプロセス

音楽を作るときも、例えばピアノソロで演奏する場合、左手と右手のバランスを考えたり、主旋律と伴奏をどう組み合わせるか考えたりします。アドリブをするときには、右手が上がりすぎないように左手でベースや和音を低めに出すなど、瞬時に判断する必要があります。これって料理で複数のことを同時に進める感覚と本当に似ているんです。

料理も音楽も、時間の軸に沿って段取りを考える必要があります。例えば、親子丼を作るとき、まずご飯を炊きながら出汁を取り、玉ねぎを切って鶏ささみを解凍し、その間に卵を準備する。こうした時間の軸に基づいた段取りは、音楽の演奏でも同じです。演奏中に次の曲やアドリブのタイミングを考えるのも、同じ時間感覚の中での判断です。

感覚の共有と応用

僕が音楽をやっていて良かったなと思うのは、この時間をつかむ感覚が他の分野にも応用できることです。音楽を作ることで得たタイミング感覚や段取りのスキルは、料理をする上でも大いに役立ちます。逆に、料理を通じて得た経験も音楽制作にフィードバックできることが多いんです。

例えば、演奏中に体が勝手に動いてタイミングを取る感覚は、料理中にも似ています。冷蔵庫を開けて食材を見て、何を作るか瞬時に判断する。この感覚は、音楽制作と非常に共通しています。どちらも、経験を重ねることで自然に身につく感覚なんですよね。

音楽と料理は一見異なる分野かもしれませんが、時間の軸をコーディネートする感覚は共通しています。この感覚を他の分野にも応用することで、新しい視点や方法を見つけることができると思います。

おわりに

皆さんもそれぞれの分野で、経験を別の分野に応用することで、新しい発見があるかもしれません。僕の場合は、音楽を通じて料理のタイミング感覚を身につけ、それが逆に音楽制作にも良い影響を与えていると感じます。ぜひ、自分の得意分野を他の分野に活かしてみてください。

それでは、今日も音の良い一日をお過ごしください。

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