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ビシネスの波にのる

家族と加賀市にある北前船の里資料館へ。
北前船とは、江戸から明治にかけて繁栄した商船のことで、大阪と北海道を往復していました。資料によると、特徴的なのは、船主が荷主として各港で品物の売買をしながら後悔する点。そのため、利益の振れ幅が大きく、また、船ですので、遭難リスクもありました。
 
資料館は、このビジネスで成功をおさめた、酒谷家の邸宅でした。三十畳の大広間、豪華な仏壇、立派な倉など、当時の繁栄ぶりを窺い知ることができました。

そのなかで、印象的だったのは、時代の変化で、北前船の需要が減った時に、酒谷家のした選択でした。彼らは、船で得た知見をもとに、国内外の海運の開拓や倉庫業を始めたとのことです。そして、実際に、函館にある倉庫群の一部は、彼らの関連とのことでした。

ひとつの商売でうまくいくと、それに固執する人は、今昔問わず、たくさんいます。しかし、酒谷家には、現代より、はるかに情報量が少ない時代でも、潮目を読む力が備わっていたことに感心しました。

北前船の歴史から、ビジネスの波を乗り切った事例も知ることができました。

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