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割れた茶碗を金継ぎする〜線の掃除〜

今回で金継ぎ編は最終回となります。最後の最後に究極の地味作業がやってきました。漆のお稽古ががどうしてもお稽古のスターダムに乗らないのって、ホップ!ステップ!ジャンプ!!で進められないからでしょうね。初回お稽古でジャンプが来て、2回目お稽古で長距離走、3回目で大ジャンプ、4回目あたりに座禅、、、みたいな。

最後の最後、腕が鳴ってきたあたりでなんとも言えんのが来ました。割り箸ペンや布団針をお箸に結えた道具などで、線の震えや要らないハネなどを削り落とします。この作業も味わい深いですよ。ここまでやってきた作業を根底からひっくり返すパワーのある工程です。ここで逆転が望める。太くなってしまった線をシャープにしたり、ぬめっとした曲線を稲妻のような鋭利な曲がり角に作り変えたり。全体のイメージをガラリと変えられるのです。掃除の作業は大好きですね。燃えます。

聞くところによると、蒔絵の仕上げに線を掃除するのは京蒔絵特有の工程だそうです。父からそう聞きましたが、本当でしょうか。おそらく、父も祖父から聞いたんだと思います。どうなんでしょうね。加賀でも東京でも線は掃除したほうがいいと思うけど。やってるよねぇ。みんなやってると思う。わかんないけど。どなたか関係者各位、本質情報やご意見などお待ちしております。

次回はまだノープランです。何しようかなぁ。蒔絵やってみる?(自問)動画で見せるような体系的な作業のやり方は未経験なんですけども。普段は風を感じながらやるというか、雰囲気でやってるんですけど、教科書的な動作ってできるのかな、私。、、、というわけで、自主トレ、筋トレと思って、やってみましょうか。

怖い筋からツッコミとか来ませんように。別に、きてもいいけど。

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