見出し画像

限定本棚、なかなかいいな。

読書は好きで、活字も漫画も雑誌もなんだかんだでいつもあれこれ読んでます。

電子書籍も読みますが、やっぱりフィジカルのほうが好き。雑に扱えるし。こう、なんていうんですかね。柄のところをぐね〜って曲げたりして読めるし、タブレットのように電池切れを心配しなくてもいいし。
あとはお風呂とか浸かりながらガンガン読んでくので、まぁとにかく慣れてるし便利。
まぁなんだかんだ言って慣れてる。

昔は、ほんと全部資料と称して取っておいて、壁一面に本を並べていたのですが、最近では自宅の本棚を小さく限定しました。とはいえ、一つの壁面に並ぶくらいはありますが。

・新しい書籍を買って読み終えたら、本棚に置いておきたいほどのものではないなら売る。
・読み終えて、本棚に置きたいのであれば、今ある本から、いらないものを売る。
・売った中で、どーしてももう一度読み返したいものがあれば、(できれば)電子書籍で買い直す。

とまぁこれをひたすら繰り返していってます。

そうすると、不思議なもので、今の自分がどういうものを大事にしてるのかよくわかるから、オススメです。

ちょっと前まで、あらゆるものを捨てずに取っておくようにしてました。
もう自宅がヴィレッジヴァンガードみたいな状態。むしろそれがいいって思ってたんですけど…。
10年前ほどに祖父が亡くなって、なぜか僕がその家の遺品整理をやらなきゃいけなくなって。
それをやることで、モノを所有することの虚しさというか、意味のなさみたいなものが心からわかって。

いやもう、普通に暮らしてるだけのじいちゃんでも、ものすげー量のモノが出てきたんです。特に何かをコレクションしたりする人ではなかったですし、慎ましい暮らしでしたけど。服だのなんかよくわかんない書類だの。まぁ出てくるわ出てくるわ。

結局、色々諦めて、トラック数台分の廃品回収業者に頼んで、ぜーんぶ捨てました。

一人の人間が、普通に生きるだけで、こんなにもモノがたまるの!って思ったのがきっかけで、モノを溜めないように気をつけて生きるようにしました。

あとは、電子書籍が出てきてくれたおかげでフィジカルに執着しなくなった。本当に読みたければすぐ買えるようになったのもでかいかな。結果、僕の本棚もアートブックや写真集など、サイズや質感を含めた体験をできる本の割合、あとは電子書籍にならなそうなレアな本や手作りのZINEってのが増えてきてるように思います。

あとは、小難しくて読んであんまり分からなかったけど、書棚に並んでるとかっこいい本てのもあって。
そういうのが並んでるのを見ると、心の贅肉の象徴だなって思ったりします。

ちなみに、電子書籍ってスマホやタブレットにすっげーいっぱい入るから、所有欲とも少し違う、なんか「自分の大事なものをいつも持ってられるんだ!」っていう謎の気持ちになりません?

「俺は今、街で手ぶらで歩いているけど、ふふふ…俺のポケットの中のスマホには2000冊もの本が入ってるんだぜ。」っていう感じ。例えるなら思春期に無理してサングラスかけて街を歩いてみたような気持ち?…それは違うか。

なんかデジタル化・自動化されたものを持ち歩くと、そういう感じになるって気持ち…ないですか?

ま、なんにせよ、本棚を限定するのは、すごくおすすめですし、色々なモノを自分で決めて限定するのがこれからのスタンダードかなと。

気持ちや意識は拡張しつつ。


良い曲だ、良い記事だと思ったらサポートをお願いいたします。次回の制作費にいたします。