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人は元来、変化を嫌う生き物 -オーディオ・インターフェイスを買い換えた話 -

Apogee Duet 2の左チャンネルに極々小さな「キーン」という音が乗っていることに気付いたのは、どれくらい前だろう。幸いというか何というか、録り音には影響ないし、ヘッドホン・アウトからは「キーン」は聴こえないので、騙し騙し使い続けてた。

何となくギター・サウンドとかスタイルとか、ちょっとした変化みたいなモノが欲しいな…と考えているタイミングで、帰省していたクリエイターの友達と話す機会があって「そういえば、UADってやっぱり凄いの?」と聞いてみたら「Apogeeがそんな感じなら、Apollo行っとくしかないですよ!」と即答。音源とか機材に関しては彼のアドバイスに従っておけばOK、と経験上、思っているので、思い切って買いました。Universal Audio Apollo Solo。

ハードディスク・レコーディングを始めた頃に比べれば随分安くなったとはいえ、それ自体では1音も出ない機材:オーディオ・インターフェイスを買い換えるのって、制作環境が変わることもあり、どうしても億劫になってしまいます。ドライバーとかなくても認識してくれるし、
ホント、昔に比べれば楽になったとは思うけど、使い慣れた環境を変えるのは些か面倒臭い。

それでも買い換えに至ったのは、2年くらい前に「変化と成長は違う」という言葉を聞いて衝撃を受けたことも大きいかも。それなりに努力しているのであれば「成長」はするけど、成功に近付いてないのであれば、「変化」しないとその先の成功はあり得ない…そんな内容だったと思う。それに元来、人は変化を嫌うし、その傾向が歳を追うごとに強くなるのも間違いないので、意図的に変化しようとしないと、気付けば同じことの繰り返し…「それって余生やん!」と思ってからは、色んなことに変化を求めるようになっている。

インプットの設定とか、未だに「???」という部分もありつつ使い始めたApollo Solo、結論から言えば「もっと早く使っておけば良かった」という一言に尽きる。Apollo本体のDSPによって、コンピュータのCPU処理能力に依存しないプラグイン:UADが使えるのは知ってたし、それが物凄くリアルなアンプ・シミュレータだということも聞いてたいたけど、ここまで次元が違うモノとは。。。

もう10年以上使い続けていたギター・アンプ・シミュレータ:Native Instruments Guitar Rigで特に不満を感じてはいなかったし、普段、ギターをマイクで録っておられるエンジニアの方に「ところで、ギターってウチでどうやってマイクで録ってるんですか?」と聞かれたら(<アンプ・シミュレータでライン録りとは思っておられなかった、ということね)もうGuitar Rigでエエやん!と思うでしょ?そんなGuitar Rigとは全く次元が違うのがUADのアンプ・シミュレータなんです。

機能制限ナシで2週間お試しが出来るので、全てのアンプを試して4台購入。「Marshall公認!」であのロゴを見たら萌えないはずがないのですが、今の所、最初は完全ノー・マークだったDiezel H4とSuhr SE100が良い!

シミュレータに関して、とかく言われるのがレイテンシーに関してですが、「そういう次元の話ではないんです」としか言いようがない。昔、スタジオで爆音で鳴らしたアンプをマイキングして聴いてた音が、ウチのスピーカから鳴っている、と感じるくらいのリアルさで、実際にマイク録りを経験したことがある人の方が感激の度合いが高いと思います。

UAD_アンシミュ

↑ アンプを選んでいる時のメモ。最後の1行、Friedmanとちゃうっちゅうねん!

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