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円安・ドル高って良くないの⁈

急激な円安に見舞われている。
2022年10月19日の夜、1ドル=150円目前である。

その理由は、日米金利差や経常収支の構造上の問題などである。
FRBは、パウエル議長のもとインフレを抑えることに最重要視し、年内もあと2回の利上げが予想されている。反面、日銀は黒田総裁のもとゼロ金利政策を変えるつもりはないようである。
10月11日に発表となった8月の経常収支は、589億円の黒字と2ヶ月連続黒字ではあるものの、黒字額は前年同月の1兆円4416億円と比べて、率にして96%の減少で、比較可能な1985年以降で最も小さい数字とのことである。

以前は、円安といえば、輸出立国であった日本にとって大きなメリットがあった。だから円安=株高にもなった。

しかし、今の円安はデメリットの方を報じられることが多い。
円安は、輸入物価を上昇させインフレに繋がる。また、海外からの労働者も日本に来なくなるし、日本人の海外旅行もしにくくなる。
また、輸出企業も円高に対抗する為、生産拠点を海外に分散しており円安メリットを必ずしも享受することが出来ない。
だから、以前のように株も上がらない。

反面、この円安でメリットとなること、利益を受けられるところも多い。
輸出企業や越境EC業者や、インバウンドの旅行者を受け入れられることにより、今まで厳しかったホテルや旅館、旅行観光業などもそうだろう。

そして、一番恩恵が大きいのは日本国政府である。
日本国政府は、180兆円の外債投資をしているので、なんと含み益だけで40兆円ほどあるとのことである!

(ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」で数量政策学者の高橋洋一氏が言っていた)

https://news.yahoo.co.jp/articles/eceae220372f381a5e272ba00549914a3e326126
2022年10月19日ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」より

ここから先は飛躍し過ぎかもしれないが、日本政府は円安に憂慮しているとの姿勢を見せながら、実はそう悪くないと思っていないのではないだろうか。

第二次世界大戦後、日本はハイパーインフレに襲われた。
結果、戦時国債は紙切れ同然となり、当時の日本国民は経済的にも多大な被害を被ることになった。反面、国は恩恵を受けることとなった。

日本の「国の借金は」6月末現在で1,255兆円で対GDP比で260%で先進国の中で最悪の水準である。

今の状況は、ハイパーインフレとまでは言えないものの、どこかで加速して歯止めの効かないものになるかもしれない。

この円安の流れがどこで変わるか分からないが、資産の外貨への分散など、対処を考える必要があるのかもしれない。




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