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かつてあったチバストーリー

2015年の一時期、千葉県の主導で成田空港から銚子・鴨川・館山へ向けてのバスが実証運行されていた事がある。その年の2月議会で決定したが、その後の手続きに手間取ってしまい、運行されたのは8月後半から9月にかけてという観光シーズンとは少しズレた形になってしまった。

この目的は成田空港を訪れる外国人に対して、県内を楽しんでもらおうと企画したもので、そのためのきっかけになればというものだった。また県の主導である特性上、鴨川行きは途中九十九里・勝浦を経由し銚子行きは佐原を経由したため、行先によっては所要時間が長いのもあった。

2015年の時は予約制で1日4往復、運賃無料だが業者が出すアンケートに答えてもらう必要があった。運行期間中の9月初めに銚子線に乗った事がある。千葉交通の貸切仕様の車輌が使用されていた。バスは銚子を出て国道356号沿いに進み、東庄・小見川・佐原・神崎に停車して客扱いを行い、神崎インターから圏央道・東関東道を経由して成田空港へ行っていた。

2015年の実証実験の結果は、乗車率いずれも20%から30%くらいで肝心の外国人よりも地元の人が主に利用しているケースが多かったという。実際乗車した便も空席が目立ち、乗車した人は主に地元の人だった。やはり、東京や京都のような知名度には敵わないのだろうか?

銚子・鴨川ルートについては翌年にも途中ルート一部変更かつ運賃700円(1日乗車券方式)で実証実験が行われたが、有料であった事が災いし乗車率が8%という結果に終わった。本格運行になったら利用するという意見が多かったが、現在に至るまで成田空港から館山・鴨川・銚子へのバスが運行された事はない。

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