燃料流量計掃除
こちらの流量計は割と小型のエンジンに使用されているイメージです。
この船の使用燃料油はA重油です。
今回はカウンターが止まってしまいましたので開放点検してみます。
1、バルブ切替
今回整備するのは発電機用燃料油の流量計です。
エンジン停止中であれば流量計の入口出口バルブを閉止するだけで良いのですが、運転中に整備する場合は必ず最初にバイパスバルブを開放してから流量計入口出口バルブを閉止します。
2、計測部取り外し
油の流れによって回転するギヤの回転数を磁石で検出しているのでオイルシール等はありません。
単純に取り外して避けておきます。
3、ギヤカバー解放
本体裏の六角穴ボルト4本を緩めてギヤカバーを解放します。
この時、内部に残った燃料油が出てきますので、養生等をお忘れなく。
段取りが大切です。
4、ギヤ取り外し
カバーを解放するとギヤが現れます。
ギヤに異物を噛み込んでいたり、シャフトが汚れてギヤの動きが悪い場合があります。
指で回転させて確認します。
取り外す場合は念のためギヤの位置を確認してから取り外します。
今回は異物の噛み込みはありませんでした。
シャフト汚れによりギヤの動きが悪くなっていたので、綺麗に拭き取りして復旧します。
5、復旧
ギヤを元通りの位置で組み付け、カバーを閉めます。
Oリングの脱落に注意しながら片締めにならないように六角穴ボルトを締め込みます。
計測部を設置したら流量計の復旧は完了です。
入口出口バルブを開放し、バイパスバルブを徐々に閉止します。
流量計の動き出しまでに、少し時間がかかります。
ブラックアウトしないように注意しましょう。
ちなみにこの流量計はビニールテープで補修されていましたが、思わぬトラブルに発展することもありますので、後日新替しました。
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