令和2年司法試験再現答案 商法

【構成段階で考えたこと】
・設問1
 最初,309条5項違反の話しか思い浮かばず,配点比率と照らして非常に焦った。問題文を読んでいるうちに,最判平成27年の非上場株式における特に有利な金額の算定という百選判例が思い浮かんだ。結局,その2つしか取消事由が思い浮かばなかったが,なお不安だったので,株主構成に着目し,私見のところで,全員出席総会に関する話にも言及することにした。
・設問2
 なぜに,40も配点があるのか怖かった。(1)は基本的なことしか聞いてないとしか思えず,とにかく事実と照らして具体的に,基本的なことだけ書くようにした。
 (2)は,差止請求と株式買取請求以外は思い浮かばなかった。後者は,182条の4の条文をみたときに,問題文の最後とかから明らかに書くと思われたが,端数がなかったので,悩んだ。仮定的にでも書くか迷ったが,116条が思い浮かばなかったので,一応の説明だけして中身を検討しなかった。
 差止請求は,問題文をくまなく読んだが,結局831条1項3号の取消による株主総会決議欠缺の法令違反しか思い浮かばなかった。
【反省点】
・新株発行無効の訴えの書き出しをミスっている。なぜに書き焦ったのか,自分でもわからない。普段は絶対になかったミスなので,落胆した。
・構成に時間をかけすぎて,後半をあまり充実させることができなかった。
・116条に気づかなかったのが悔しい。

商法は、自分の中で好きな科目だし、得意にしていた科目でもありました。ただ、本番では、細かいミスが多くなってしまい、自信がない科目の1つです。予想の順位ランクは、Dです。


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