筋トレも仕事も、自分ひとりではできないことをやるから成果が出る
自分では「ちょっと無理かな」「今までの感覚だと厳しそうだな」「そんなんやったこと/できたことないよ」と思っていたとしても、それは単なる思い込み(間違った先入観・バイアス)でしかないのだな、と実感するできごとがありました。
独立して、時間の自由が効くようになったので、パーソナルトレーニングをはじめたのですが、なんとたった3ヶ月で、過去数年をはるかに上回る成果が出たのです。
数字的にも、見た目的にも、これまで「自分には無理なのかな」と思っていたレベルに、あっさりたどり着けてしまったのです。
こんなことなら、もっと早くパーソナルをはじめておけば良かったな、と。
で、ここから筋トレについて熱く語ってもいいのですが、
自分ひとりではできないと思い込んでいることを、誰かが「やれる」と言ってくれるとできるようになるし、それこそが成果につながる、という話をしたいと思います。
皆さんの状況に合わせて、コーチングや、チームでのコミュニケーションや、カスタマーサクセスや、何なら自分の人生などに置き換えて読んでいただければと思います。
パーソナルトレーニングというのは、トレーナーが1対1で付いてくれて、毎回トレーニングメニューを組んでくれる仕組みになっています(ジムによるかも)。
その効果は冒頭で述べたとおり絶大なのですが、最初はその効果の源を「自分に合わせてカスタマイズされた指導・アドバイス」だと思っていました。
なにせ知識を得るのが好きなので、書籍やらYouTubeやら有料コンテンツやらを通じて、かなりの筋トレ知識を学んできました。ところが、どんなに知識を身に着けていたとしても、骨格や筋肉、可動域、クセなどは人によって千差万別。だから、そのとおりにやるのがベストとは限りませんし、そもそも正しくできているのか、自分では確認しにくいものです。
そんな自分の固有の状況に合わせて、トレーナーが出す適切なアドバイスに従って、ほんのちょっと角度を変えたり、動かし方を変えるだけで、明らかに刺激が変わる体験は、驚きの連続でした。
あまりの衝撃に、このような「カスタマイズされた指導・アドバイス」の凄さこそが、パーソナルの価値だ!と思ったのです。
ところが、その後しばらく続け、毎回限界までトレーナーに追い込まれることを繰り返すうちに、まったく違う価値に気づいたのです。
それは、「自分ひとりではできない(と思っている)ことができる」ことの効果です。
例えが筋トレだとよく分からないよ、という人には大変申し訳ないのですが、あくまでも筋トレを例に話を続けます。
トレーナーが毎回やっているのは、私が「もう無理かも」というレベルをちょっとずつ上げることです。
この重さで10回は無理、と自分ひとりなら思うところを、やらせる。
同じ重さでもう1セットやるのは無理、と自分ひとりなら思うところを、やらせる。
もうちょっと休憩しないと無理、と自分ひとりなら思うところを、やらせる。
実際に、これまで自分ひとりでトレーニングしていたときは、ここで重量下げてたなとか、2セット目は絶対回数減らしてたな、というところを、グリグリ追い込まれるわけです。
これまで何年も経験してきたからこそ、自分なりの「この辺が限界」「ここから先はツラい」というラインが見えてしまいますが、そこをトレーナーは「いけます!」と追い込んでくる。
客観的に見ているから、今のあなたならここまでいけるはず、と言える(逆に調子が悪いときは、今日はこれくらいとセーブすることも)。
プロにそう言われると、「そうなの?」「もしかしてできるのかな?」と思う。
そして、実際にやってみる。
実際にはできたりできなかったりなんだけど、回を重ねるうちに本当にできるようになる。
これはつまり、自分が勝手に作っている限界、無理そうだという思い込みを打ち破る手助けをしてくれているんですよね。
そして、限界や思い込みを突破し、自分ひとりでは絶対にやらなかったところまでやるからこそ、今までたどり着けなかった成果につながる。
逆に言えば、同じことを繰り返していては、けっして違う結果は生まれない。
考えてみれば当たり前のことなんですが、過去数年の限界をたった3ヶ月であっさり越えた事実を前に、あらためて実感しました。
そして、そういう限界を作っているのは、単なる自分の「思い込み」なんだ、ということも。自分が勝手に「肉体的な限界」と思っていたのは、自分の「精神が勝手につくり上げた限界」だったわけですから。
自分ひとりではできないと思っていることも、誰かが客観的に見てくれていたら、できる。
自分ひとりではできなかったことをやるから、これまでとは違う成果につながる。
だから、停滞を感じたり、成果が出ないなーと思うときは、どうやってこういう仕組みを導入するかを考えるのが大事なんですね。
ほら、筋トレだけじゃなく、仕事や人生にも示唆がある気がしますよね。
知らんけど。
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