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自分の人生のリーダーシップをとる

多くの人はミッション・ビジョン・バリューの大切さを実感したことがない

会社で働いていて、ミッション・ビジョン・バリューの大切さを実感できている人は、どれくらいいるでしょうか?

有名企業であっても、ビジョンやバリューが浸透していない例はいくらでもありますし、多くの中小企業ではそもそもミッション・ビジョン・バリュー(社是、社訓、理念)が作られていないことの方が多いでしょう。仮に作られていたとしても、ありふれた言葉だったり、日々の業務で意識することなど皆無、という人が大半ではないでしょうか?

スタートアップの世界では、ミッション・ビジョン・バリューの大切さが説かれることが多く、最近では起業直後にミッション・ビジョン・バリューを策定する会社も増えています。
もちろんスタートアップ以外にも、ミッション・ビジョン・バリューが社内に浸透していて、日々の業務で意識する場面が多いという会社もありますが、そんな会社で働いている人は、日本の労働人口全体から考えるとごく一部だと思います。

私自身も、日系企業と外資系企業合わせて4社で働きましたが、ビジョンやバリューを強く実感した会社は、そのうち2社だけでした。
ミッション・ビジョン・バリューが浸透している会社に転職した時には、「ミッション・ビジョン・バリューって、日々の業務で使うもんなんだ!」と驚いたのをよく覚えています。

残念ながら、ミッション・ビジョン・バリューの大切さを実感したことがない人からすると、この大切さを理解するのはとても難しいと思います。
そして、会社でこれを実感していないと、自分の人生でもミッション・ビジョン・バリューが必要だという考えに至らないのも、仕方のないことかもしれません。

でも本当は、ミッション・ビジョン・バリューは、人生にこそ必要だと思うのです。
あなたの人生がどうあるべきか、誰も考えてくれません。
あなたが人生で何を大事にすべきか、誰も与えてはくれません。
自分の内面からしか生まれないものです。

他人モード(※1)で生きている現代の私たちは、気づけば「自分のこと」を考えていないのです。
いやいや、そんなことない、むしろ『何者かになりたい!』と思ってばかりいる、自意識過剰気味で困ってる、という人も、実はその意識は「他人からどう見られるか、見られたいか」を考えているのであって、「自分が何を目指したいか」は考えていない、ということありませんか?

実際、私はそうでした。
自分が何を目指したいか、どうありたいかをきちんと考える機会は少なかったし、考えたとしてもそれを日々の生活で意識していたかというと、まったくそうではありませんでした。本当につい最近まで。

若いころは、会社のため、仕事のために良かれと思ってやっていたことが、プライベートに大きく悪影響を与えたこともありました。
そのとき、会社(上司や先輩)があれこれ言ってきたとしても、自分の人生の責任を取ってくれるわけじゃない。自分の人生の責任を取るのは自分しかいないんだな、ということを痛感しました。

そう分かっていたはずなのに、自分の人生で何を大事にすべきか、自分の人生をどう描くかを考え切れていませんでした。
会社のミッション・ビジョン・バリューは真剣に考えるくせに、自分のミッション・ビジョン・バリューを真剣に考えないなんて、おかしいですよね。
会社では目標を設定して、その目標に向かって毎週・毎月の行動をチェックしたり、軌道修正しているのに、自分の人生では目標も設定していないし、日々の行動をチェックもしていないなんて、おかしいと思いませんか?
これではあたかも、会社や仕事の方が、あなたの人生よりも大事かのようですよね。


自分の人生のリーダーシップをとる

日本語でリーダーシップというと、どうしてもカリスマ的とか、グイグイ引っ張るといったイメージが湧きやすいのですが、本来のリーダーシップとはそういうことではありません。

リーダーシップとは、主体性を持つということです。

主体性の持ち方にはさまざまな形(スタイル)があっていいのですが、どんな形であっても、主体的である必要があります。
主体とは、「自覚や意志に基づいて行動したり作用を他に及ぼしたりするもの」と定義されています。
自分の人生に対する「自覚や意志」。つまり、どうしたい、どうありたいという考えが必要ということです。

あなたの人生がどうあるべきか、あなたが人生で何を大事にすべきかを考えることは、会社経営で言えばミッション・ビジョン・バリューを考えるのと同じです。これはリーダーシップチーム(経営陣)の仕事です。

あなたの人生の経営者は、あなたしかいません。
だから、ライフMBA講座(※2)の1科目は人生ビジョンなのです。

自分の人生経営のためのライフMBA カリキュラム
必修科目:

1. 人生ビジョン(会社経営では戦略・リーダーシップに相当、主体性について)
2. 意思決定(リスク・リターンと判断軸について)
3. 健康(組織に相当、健康のための3要素について)
4. 対人関係(営業に相当、コミュニケーションと影響力について)
5. 発信(マーケティングに相当、出会いを生む発信と逆フィルタリングについて)
6. マネーリテラシー(会計・ファイナンスに相当、税金・投資・資産について)

応用科目:
7. 学習・インプット(研究開発に相当)
8. 実行力・集中力(オペレーションに相当)
9. ITリテラシー
10. 個人の商品づくり(生産に相当)

○○スキルが大事、△△力を身につけなきゃと焦る前に、まず自分の人生のミッション・ビジョン・バリューを主体的に考えないことには、その○○スキルや△△力が、あなたの人生にとって大事かどうか、判断できないはずなんです。

人生ビジョンづくりをお手伝い

私も含めだれもあなたのかわりにあなたの人生ビジョンをつくることはできませんが、そのきっかけづくりやお手伝いはできるのではないかと思っています。

ひとりでも多くの方に、自分の人生のリーダーシップをとることの大切さ、構想を描くこと(ミッション・ビジョン・バリューを考えること)の大切さに気づき、「自分の人生を経営してる感」を持ってほしいと思っています。

私自身、人生ビジョンを考えることにとても苦労したため、だいぶ遠回りをしました。
そこで、これは役に立ったなという方法をまとめて、ワークショップという形で、自分の価値観やありたい姿を描くためのお手伝いをこれまで何度か実施してきました。

そして今後数ヶ月で、このワークショップの内容をブラッシュアップしていこうと思っています。
ちょっと興味あるなという方は、ぜひnoteやTwitterをフォローしていただき、続報をお待ちいただければ励みになります。

note  https://note.com/masa_hagiwara/
Twitter  https://twitter.com/Masa_Hagiwara/

#ライフMBA


(※1:他人モードについては、以下の記事で触れています)

(※2:ライフMBAの背景については、以下の記事をご覧ください)


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