マガジンのカバー画像

ロシアの川を

16
9月21日から10月2日までの11日間のまとめです。 サンクトペテルブルクからモスクワまでKROK映画祭。
運営しているクリエイター

#海外旅行記

2019年KROK映画祭VLOG

今更!?と思われるかもしれませんが、そろそろ1年が経とうとしているので覚書き程度にメモを残します。 去年の9月20日。そこから約2週間、わたしはロシアに滞在しました。 滞在先はクルーズ船上。 サンクトペテルブルクからモスクワにかけ、海のように広いボルガ川を、途中観光スポットを降りつ巡りつ、ゆったりのったり渡ります。 驚いたことにその間、船内では毎日6時間近くアニメーションの上映会が開かれます。ロシア人は勿論のこと、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど各国からアニメーション作家が

首都モスクワ

Day9 Доброе утро 朝起きたら、またもや船は河を進んでいた。すでにモスクワ運河の首都モスクワの郊外付近に到達しており外を見ると森は無くなっていた。あの開放感も無くなっていた。モスクワ郊外の河の沿岸は開発が進んでおり大国の力が見えるようだった。船はЛевобережный район(レヴォベレジュニ・ライオン)という地区のSeverniy Portに到着。ここが今回の旅の最後の寄港地だった。この日はKROKアートアニメーションフェスティバルの表彰式とクロージン

葦と湖と草原と木の教会。 -Kizhi island-

Day5 part1キジ島 この日船はスヴィリ川を抜けレーニングラード州からカレリア共和国に入った。場所はオネガ湖北中央部だ。相変わらずの曇り空の中、目が覚める。 今回の記事のキジ島はこの旅の大きなポイント。ロシアボルガ川のクルーズでは必ずと言って良いほどツアーに組み込まれている。世界遺産に指定されている島だという。 午前8時朝食のために食堂に向かうとかすかに日が差し込み始めた。本当に天候に恵まれている旅だった。ぽつぽつと島が見え始める。 朝食も食べ終わる頃にキジ島は見

さらばサンクトペテルブルク。 -血の上教会-

Day3血の上教会、サンクトペテルブルク出港。 Доброе утро !! (ドーブラエ ウートラ) 出航の日の朝。この日もロシアでは珍しい晴れだった。 快晴の空で朝日が眩しかった。 冷える寒空の中先頭デッキへ。船の床と空がすがすがしい青で目が覚める。 この日は19時に出航する。サンクトペテルブルクを観光するにはこれが最後。ロシアの京都とも言えるサンクトペテルブルクをもっと見たい気持ちはあったが、長い船上を生きるために諸々水分とか補給せねばということで、サンクトペテルブ

ネフスキー・プロスペクト

Day1/Part2 サンクトペテルブルクとは 帝政ロシア時代の帝都サンクトペテルブルク。芸術と文学の街といわれる。 複雑な歴史を持つがそれはWikipediaにお任せするとして、少しだけ説明を。 サンクトペテルブルクはバルト海東部フィンランド湾最東端に位置する港湾都市。ロシア皇帝ピョートル大帝が建都を命じ、聖ペトロと自らの名前をもとに、ドイツ語読みで「サンクトペテルブルク」と名付けた。 第一次世界大戦時、ドイツとの交戦によりロシア読みの「ペトログラード」へ、そしてロシ