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菜の花の園にて

浜離宮、菜の花の盛りの庭園で、娘のオーラが終始キラキラしていてなんとも眩しかったことを書こう。
やりたいことを邪魔されずに、思うままに、やりたいだけできる。たまにはそれもよかろうと、その日、とにかく私は彼女のあとについていくことにした。

キッズケータイの画素の少ないカメラに、心に響いたものをどんどん収める。
走っていって、しゃがみ込んで、パシャリ。そのまま自分の目で観察して佇む。

ちょっとした小山に登り、登ってはいけないという看板を見て、げらげら大笑い。

ダジャレ混じりのおしゃべりをしていたかと思えば、散った白椿に見惚れて駆け寄って黙り込む。
ひんやりとした日陰で、肉厚のしっとりとした花びらを触って、ひと時、しんとした静寂を味わう。

林を抜けた先の黄金の野原が今回の主役。
マスク越しにも甘い花の匂いを感じ、色のコントラストに目を見張り、立ったり座ったりしながら琴線に触れるものを探し回る。

嬉しそうで、楽しそうで、全身で春を満喫している姿に。こちらの五感まで研ぎ澄まされた感覚。

次は、どこで何を探そうか。

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