メタバースは何故注目されるのか?
お恥ずかしながら、メタバースについては「アバターとか使った仮想空間のことでしょ〜?」程度の認知しかしておりません。
しかし、2024年には7833億規模の市場になるとどこかで耳にしてこれは抑えておかねばと焦り自分なりにまとめてみました。
★メタバースの定義は?
現時点で明確な定義はないが、主に仮想空間・またはそこでコミュニケーションが行えるサービス・商品全般のことを指す。
では、すでにメタバースとして人気を博しているものにはどんなものがあるのだろう?
「Roblox」
コロナをきっかけに世界中で大流行しているゲーミングプラットフォームです。写真からも少し伺えるよう、レゴブロックをモチーフにした世界観です。
〜ゲーミングプラットフォームとは〜
キャラクターをジャンプさせて足場から足場に跳び移ったり、障害物を跳び越えたりして進むゲームをいう。→例:スーパーマリオなど
上記例のマリオなどと何が違うのかというと、これはユーザーがゲームを攻略するだけでなく、ユーザー自身がゲームを作り、他ユーザーと共有できるところです。そしてこれらは3Dで構成されています。(より現実世界に近い体感を得られる)
さらに、ゲーム内には通貨が存在しています。この通貨を用いて、自身が作成したゲームをユーザー間で取引することができます。さらにこのゲーム内通貨は、現実世界で換金することが可能です。これらが、「Roblox」をただの仮装空間ではなくメタバースたらしめている理由となるでしょう。
つまり、現実の一部をそっくりそのままデジタルに複製する技術(3D)を用いて、現実に影響するコミュニケーションや経済活動を行うことができる(ユーザー間の通貨取引)という事が従来のゲーミングプラットフォームと大きく異なり、メタバースであると言えます。
また、「Roblox」は主にアメリカで人気を博していますが、日本においてコロナ渦で流行ったメタバースといえば、「あつまれ動物の森」ではないでしょうか。周りでもプレイされていた方は多いかと思います。
<「あつ森」はメタバースなのか論議>
★メタバースの定義は?で説明した通り、主に仮想空間・またはそこでコミュニケーションが行えるサービス・商品全般を指すため、あつ森はメタバースではないという意見もあります。
というのは、あつ森は1人でプレイしている時間が長く、オンラインでのコミュニケーション要素はそう多くないからです。
しかし、メトロポリタン美術館があつ森のマイデザイン用に、40万点以上の収蔵作品画像をQRコードで公開するなど、ゲーム内に現実世界を取り込む動きがありました。
こうなってくると、あつ森の世界の中で、現実の商品を宣伝したり、ゲーム自体とは関係ない現実世界の外部からの働き(選挙活動など)が可能になってきます。
コミュニケーションの場はそこまで多くなくても、こうした現実の世界とリンクし、ユーザーの現実の行動に影響を及ぼす可能性がある点で「Roblox」のようなメタバースの定義にかなり近いのかなと思います。今は定義が明確に定まってない分尚更ですね。
【ちなみに】Facebook社が社名を「Meta」に変更しましたが、これはメタバースにちなんだ社名。そしてメタバース事業に年間1兆円注ぎ込むという注力っぷり。世界の大手がここまで乗り出すと益々「メタバース」の今後の動向が気になりますね。
→Facebookはどんなメタバースに取り組んでるの??
注力しているのは、没入型。一昔前だとアバターを作るというとAmebaのような2Dを思い浮かべるけど、Facebookは『OCULUS Quest2』などのバーチャル・リアリティヘッドセットを使用した没入型のメタバースの実現を目指している。(↓OCULUS Quest2の製品写真)
※Facebookは2014年3月25日時点でOculusを買収している。実はVRという技術自体は1990年に商用化として第一次ブームが起きており、歴史は意外と長い。しかし、当時は高価格な割にスペックが低く普及には及ばなかった。約15年経過し、技術が進歩した2016年、再びVR商品が多数発売されこの年は「VR元年」と呼ぶ声もある。今まではVRの技術自体は出来上がっているものの、インフラ面で活用ができていなかった、という状況だった。VRを活かすことができる環境が整備され始めてきた今、さらなる商用化の進化に注目だ。
★メタバース×ブロックチェーン×NFT
「NFT」「ブロックチェーン」、この2つが今のメタバースの盛り上がりに欠かせない要素となるのですがそもそもそれは何ぞというところから紐解いて行きたいと思います。
〜ブロックチェーンとは〜
簡単に言うと、セキュリティのパスワードが1つではなく、複数箇所(複数のコンピューター)に散らばっていることで安全が保たれている仕組みのことです。仮に1つのパスワードを複数枚のカードとしましょう。繋げると1つの暗号になるそれぞれのカードが複数箇所に分散します。かつ、そのカードに書かれた文字は不変ではなく、最新のものに変わっていきます。そうなってくると、サイバー攻撃の難易度が相当高いことが伝わりますでしょうか?
また、管理者が1人しかないと所有者が権利を悪用することも可能ですよね。ブロックチェーンは複数の人が管理、場合によっては不特定多数の人間(というかコンピューター)が管理するので、そういった悪用もしづらいメリットがあります。
こうした仕組みによって、信頼性とセキュリティが担保される事がブロックチェーンの最大のメリットではないでしょうか。
管理者の範囲設定については様々な種類があるのですが、長くなるため今回は割愛します。
〜NFTとは〜
こちらはブロックチェーンありきのシステムとなります。NFTアートのニュースを聞いたことはありますでしょうか?
このトンデモ額で落札されたNFTアートですが、何がすごいかというと世界に1つしか無いデジタルアートなんですね。
この、「世界に1つしかない」を証明するのに重要な役割を果たすのが、先ほどお話ししたブロックチェーンなんです。
鑑定書・所有証明書付の管理にブロックチェーン使われることで、改ざん・偽造ができない仕組みになっています。
注目してほしいのは、デジタルアートという点。
デジタルというだけで、現物の絵画の何倍も不正コピーが起こりやすく、価値も下がりやすいのが従来でした。つまり、希少性という点で、なかなか大きな価値を獲得できない状況でした。
そこにブロックチェーンが現れたことにより、これまで難しいとされていたデジタルにおける1点物の価値を証明できるようになりました。
つまるところNFTは、主にデジタル作品で唯一無二であることの証明ができる技術のことです。
これからWEB3の時代に突入します。大企業から個人へと権利が移行されるのが予想される中で、NFTという未来に自分が生み出すかもしれない価値を守ってくれる存在は重宝されていくでしょう。
★で、メタバースがなぜ注目されているのかというと…
VR同様メタバースも2000年代から商用化していたものの、インフラ系が追いつかない事もあって盛り上がっては衰退してを繰り返していました。
そんな中、Facebook社が開発しているようなVRのヘッドセットの進化でより現実に近い仮想空間を体験できるようになった技術の進化と、NFTによるセキュリティ向上で自作のアバターやアイテムなどを作った際の創作価値が保証される環境が整備されたことで再度注目を集めています。
メタバース内では、アバターやアイテムを売買することも多く、価値の保証は重要となってくるでしょう。
ご紹介したRobloxでは、すでにNIKEやGUCCIが出店すうるというリアルな経済活動も見られます。著名人も始めるなどして、宣伝活動にも使われていますね。
それでけでなく、最近はメタバース内で挙式されたご夫婦もいらっしゃってコロナ禍ならではの活用でも盛り上がりを見せています。(こちら費用は約340万円と言われています。結構な額ですね…)
また、マッチングアプリもメタバースに移行する動きを見せていて、テストを重ねている模様。(Tinder等)
こうした動きを見ていると、まだまだ現存のメタバース活用方法だけでなく、今後も様々な用途が出現しそうですね。これからが楽しみです!
以上!
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