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現代アート「My fair prisoners!?3」カート・コベインさんの調書とエッセイ

この方は、アメリカのオルタナティブロックミュージシャンで、「Smells like teen spirits」などを作曲した方です。アメリカのバンド「Nirvana」のボーカル兼ギターの方です。カート・コベインさんです。「コバーン」と言われるのは嫌だそうです。

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                                 My Fair Prisoners!?調書

囚人番号:20170925201305

名前:臆病者

懲役:27年

服役した刑務所:ワシントン州シアトル

音楽:R.,E.M.

映画:ニルバーナのビデオクリップ

本:Bible

罪:近所の仲間とバンドを組んで遊んだ事

喜:バンドとして活動が決まった事

怒:メディア

哀:なかなか自分の気持ちが理解されなかった事

楽:ライブ

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                                     エッセイ「臆病者」さん

 「臆病者」は、幼少期、近所の子供たちと玩具のピストルでガンマンの真似をしていた。小学校では、真面目に勉強はしなかった。大学に行く事など考えもしなかった。連れはいたが、心底話し合える連れはいなかった。でも、音楽が好きで、レコードばかり聴いていた。

 中学校でも、勉強はせず、初めて買ってもらったギターを弾くのが好きだった。バンドをやる事を決めていた。運動も苦手。駄目ではなかったが。

 高校では、ますます音楽に力を入れた。周りとは好みが違い、話し合える連れはいなかった。だから、あまり学校には行かなかった。

 高校卒業後、デイヴ・グロールと出逢い、後の「Nirvana」の原型のバンドが出来た。メジャーデビューは考えていなかったが、どんどん話が進み、メジャーデビューが決まってしまった。この頃から、実際の自分とメディアに出ている自分の差や違いに苦しむようになっていった。これは本当に辛かった。どんどん有名になり、自分の姿がメディアに出ているのを目にするようになり、言語化出来ない不安に憑りつかれ、ショットガンで脳をぶち抜いた。本当に後悔している、そう「臆病者」 は本当に悔しそうに語った。(了)

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※この方も刑期を終えました。


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