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現代アート「My fair prisoners!?3」のナポレオン・ボナパルトさんの調書とエッセイ※全文掲載

この方は、フランスの軍人で、有名です。僕は以前、この方の名前を使って、詩を書いたことがありました。22歳の時です。名前は、ナポレオン・ボナパルトさんです。

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         My Fair Prisoners!?調書

囚人番号:20170927200740

名前:戦争ごっこ

懲役:52年

服役した刑務所:セントヘレナ島ロングウッド

音楽:ベートーヴェン

映画:

本:トルストイ

罪:近所の友達と戦争ごっこ

喜:皇帝になったこと

怒:話の分からない民衆

哀:母との別れ

楽:行進(軍隊の)

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            「戦争ごっこ」さん

 コルシカ島で産まれた。「戦争ごっこ」は、近所の友達と、戦争ごっこばかりをして遊んだ。今で言う小学校に入った。「戦争ごっこ」は数学が特に得意だった。学校の友達と一緒に、いつも戦争ごっこをしていて、いつも指示を出し、作戦を練っていたのも「戦争ごっこ」。この時期に、将来像が見えて来た。 学校時代が終わり、先ずは軍人の見習いをした。戦争が好きだった。英雄になりたかったし、三回英雄になって、勘違いをしてしまったのも事実。

 「戦争ごっこ」にとって、生きる実感を得るには、敗者が必要だった。最後の最後は、酷い物だった。誰からも後ろ指刺されるような感じだった。また、「イギリスに暗殺された」とは言っていない。事実とは異なる事が少なからずあるのが残念。胃癌だったのは本当。国民の80%くらいに支持されていたのも事実。暗殺はされていない。最後は、家族に見守られて死んだ。

 「戦争ごっこ」は、勝つための作戦を練るのが好きだった。作戦を練っている時が、生きている実感を得られる時だった。負けはいつも考えない。負ける事を考えても意味がないと思っていたし、負けない術を心得ていた。 身内に裏切られた事はない。子供たちも、すくすくと育ち、軍人になった。それが、当時の世界の当たり前だった。今は、戦争のない世界にする為には何が出来るか、そんな事ばかりを考える「戦争ごっこ」だった。 (了)

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※この方も刑期を終えました。

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