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RICOH GRⅢxを買おうか悩んでいる方へ

最強のスナップシューターと称される、RICOH GRⅢx
なかなかのお値段でもありますので、買おうかどうしようか悩まれている方も多いと思います。
私もその一人でした。
結論から先に言うと、こんなに満足度の高いカメラはありません。
そこで、今回はGR IIIx とコンデジ、デジイチとの比較を通して、このカメラの魅力をお伝えします。


結論から先に

買って損は無い…いや、今すぐにでも買いなさい!
その理由を下記に記します。

コンデジとの比較

今回比較するコンデジは私の所有しているRICOH WG-7と比較します。
もう一台CANON IXY230も所有していますが、あまりにも世代が異なるので同世代のコンデジで比較します。
価格は比較しても仕方ないですし、スペックはカタログ等を見ていただけたら良いので、主に使用感や撮ってみた感想を中心に比較します。

WG-7(左)とGRⅢx(右)

・使い勝手
どちらもRICOHの製品ということで、設定画面やボタン類の構成が似ていて使い勝手はほぼ同じと言って良いでしょう。
WG-7は工事現場などでの使用も想定しているので手袋したままの操作が考慮されています。ボタンなどはかなり押しやすい印象です。
一方のGR IIIxもモードダイヤルがロックできたり、ボタンがカスタマイズできたり使い勝手は上々です。
惜しいのは、GR IIIx は機能が多い割に、物理ボタンが少ないので、結局MENUボタンから機能を呼び出す事が多くなるような気がしています。
まぁ、スナップ中心ならばあまり機能を考えずに撮りまくればいいのですけどね…
グリップも小さいながら秀逸なデザインですので、撮影時はとても持ちやすいです。
また、起動の速さはホントに凄い!WG-7も起動は速いのですが、GR IIIx には敵いません。
GR IIIx はレンズカバーが自動オープンします。レンズ保護の観点からもレンズカバーが付いているのは安心です。

ボタンの配置はほぼ一緒
モードダイヤル周り

・コンデジには無い魅力
GR IIIx は絞り優先やシャッター優先など一眼と同じ機能を使って撮影することができます。
また、レンズもf2.8と明るく、意図的にボケを活かした作品を作ることもできます。
また、NDフィルターが内蔵されていますので、いちいち外付けフィルターをかまさなくても良いのも魅力です。
因みに、今回比較対象のWG-7は37mm径のフィルターを使用できますので、コンデジとしてはかなり異色です。
更に、GR IIIx はRAWで記録できるのも良い所で、私は普段から何も考えずRAWで撮って、後からLightroomでゆっくりと作品作りをしたい派なので、RAWで撮影できるのはかなりありがたいです。

WG-737mmフィルターが装着できます。
WG-71cmまで寄れますよ!
マクロモードで便利なLEDライトも


・画質は言うまでもない
言うまでも無く、APS-Cサイズのセンサーを搭載しているGR IIIx の画質は最高です。
特に、ISOが高くても画質がおとろえません。
私の中では、WG-7はISO800以上は単なる記録写真といったイメージですが、GR IIIx ではISO6400までは十分な画質です。
また、GR IIIx はトリミングしてもある程度は綺麗な絵を保てますので、ズームが無くても全然平気であります。


一眼レフとの比較

一眼レフは、同じくRICOH(PENTAX)のK-70との比較です。

K-70 + smcPENTAX-FA 1:2 35mm AL

・使い勝手
これはどちらも一長一短です。
K-70は一眼レフということでグリップの作りも、操作系も撮影することに全てを集中することができます。しかし、重さや大きさを考えると一日中持ち歩いたりするのは(GR IIIx に比べれば)苦であるかもしれません。
それに対しGR IIIx はズボンのポケットに入る大きさ、軽さです。K-70でスナップ取る時には、カメラバッグと共に持ち歩きますが、GR IIIx は手ぶらでもOK!
やはり、この大きさ、軽さが「最強のスナップシューター」と言われる所以でしょう。
スマートフォンとの連携で気になる点が…
RAWのデータをスマホに転送する際にK-70では結構時間がかかるのでSDカードアダプターをスマホに挿して物理的に転送していました。
しかし、GR IIIx は搭載しているWi-Fiのチップが異なるのか、Wi-FiでRAWを転送してもストレスがありません。

・フォーカスは意見の分かれる所
GR IIIx はスナップに特化したフォーカスモードを備えていて、シャッタボタンを一気に押せば予め設定した焦点距離で撮影することが可能です。しかし、動きのある被写体に対しては若干苦手な印象を受けます。
我が家はセキセイインコを飼っているのですが、動き回るインコにフォーカスを追従させることはかなりの慣れが必要です。
それに対してK-70はしっかりとフォーカスを追従して撮影可能です。動きものに弱いと言われるPENTAXですが、部屋の中のペット程度では全く問題ありません。
また、GR IIIx は街中を歩く人のような動きものには問題なくフォーカスが追従しますので、スナップ写真メインに使うのであれば全く問題ないでしょう。(そもそも、GR IIIx で子供の運動会を撮影する人なんていないとおもいます)

・画質の比較は…
搭載しているセンサーが両者ともほぼ同性能なので、あまり違いは感じられませんが、K-70はレンズ交換式ですので、装着しているレンズの個性に左右されます。
因みに、今回は、画角が近いレンズということで、smcPENTAX-FA 1:2 35mmALを使用しています。


GR IIIx とおでかけすると

一眼レフのような重さもなく、一眼レフ並みの高画質写真をバシバシ撮れる快感は一度味わうとやめられません!

ここまで近寄っても逃げませんでした
マクロモードにて
暗い公園でも高画質!
速写性抜群
コンデジではこの質感は出ません
モノクロもお手のもの

GR IIIx ちょっと気になるところも…

スナップシューターとして満足度の高いカメラであることは間違いないのですが、気になる点も…
それは、ズバリ!バッテリーの持ちが悪い事です。
小型軽量化のためには仕方のない事だと思いますが、結局スペアバッテリーやモバイルバッテリーを持ち歩く羽目になるので折角の軽量化が無駄になってしまうのではと思います。
使い方にもよるのでしょうが、私の場合はスペア無しに1日出歩く自信はありません。
結果論ですが、WG-7も同じバッテリーを使うので、私の手元にはDB-110が4つあります。(4つあれば2泊3日の旅行には十分かと…)

もう一点は、ネットを検索すると多くの方が指摘していますが、充電器が付属していない点です。
カメラとUSBケーブルで接続すれば充電できるじゃん!とおっしゃる方もいますが、個人的には充電器が別にあった方が使い勝手は良いのだと思います。(特にスペアバッテリーの充電時)
しかも、この別売り充電器がメッチャ高い!製造原価を考えたらボッタクリ(?)と思われても仕方のない価格設定です。
これが歌舞伎町ならビール1杯で¥30000とかの世界です。
なんとかなりませんかねぇ〜RICOHさん
それともGR IIIx 買えるくらい金持ってんだから文句言わずに充電器を買えって事ですか?
価値あるものにはいくらでもお金出しますが、ただのプラスチック製充電器でっせ!

こんな人はGR IIIxを買うべき!

・一瞬を切り取りたい
  →速写性を考えたらこのカメラ一択です。

・標準レンズの画角が好き
  →広角がお好きな方はGR IIIもアリです。

・毎日気軽にカメラを持ち歩きたい
  →一眼を毎日持ち歩くのは辛いですね…

・画質にこだわりたい
  →特に高ISOの画質は別格です。

・良いものを所有したい
  →夜な夜なカメラを磨きながらニンマリするのも楽しいですよ!

最後に…GR IIIx の楽しみとは

GR IIIx の別の楽しみとして、ステンレス製のホットシューカバーやレンズリングなどの外装パーツが販売されています。
今なら数量限定でGR IIIx を購入した人に紫色のレンズリングをプレゼントするキャンペーンもやっています。
純正だと、シルバーやブロンズカラーが販売されていますが、社外品で好みの色を購入することもできますし、自分で塗装して楽しんでいる方もいるようです。
カメラはどれも同じに見えるなんて言われることもありますが、こうやってオシャレを楽しめるのもGR IIIx の魅力のひとつかもしれません。
GR IIIx は長く付き合うことのできる最高のカメラの一つであることに間違いはありません。買おうかどうしようか悩んでいる人の背中を押すことができたら幸いです。

3Dプリンターでオリジナルのホットシューカバーを作ってみました。

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