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大人の読書感想文 

古い本なので何回も読んでいるのですが、最近のマスコミ報道や日本人の風潮を見ていてもう一度読みなおしたくなりました。

「空気」の研究 山本七平
初版は1975年と古い本です。私がこの本に出会ったのは大学生の頃でしたから、1990年代初め頃です。あの頃はバブリーな時代だったので、誰もがバブリーな「空気」に支配されていました。
と、いう私もバブリーな「空気」の中、毎晩遊びまくり、大学生の分際でローンで新車を購入し、毎日優雅に車で大学へ行き、しかも大学近くのコインパーキングに止めて毎日のように数千円の駐車場代を払っていました。
今思うと、それくらいの勢いでお金を使いまくっても何とも思わないような「空気」に支配されていたのだと…

最近の「空気」というと、旧統一協会を巡る報道や国会対応を見ていると、旧統一協会の問題を取り上げて政府自民党を悪玉に仕立てようとする「空気」がなんとなく存在するように思えます。
論点を整理して、1つづつ解決するというプロセスが欠けているのではないでしょうか?
そして、信仰の自由や他の宗教に関することになると(特に一部政党と関連の強い団体)タブーとしてメディアで報じないのもある種の「空気」なのでしょう。

海外ではノーマスクで歩けるようになっているのに、日本ではどこへ行ってもマスクしてます。これも「空気」ですね。と、いう私も外で誰もいないのにマスクをしていないと、なんか悪いことをしているような罪悪感という「空気」を勝手に作ってしまっているから困ったものです。

つまり、私たち日本人は子供の頃から「空気」の中に生きて、そして自らも「空気」を作っていることに気づかなかったり、慣れてしまっていたりするのですが、コレが良い方向に働けば良いのですが、最近の我が国を見ていると悪い方向に働いている事の方が多いように思います。

この本を読んで、改めて「空気」の存在を認識し、時には事を良い方向に持っていくための「空気」を作り、時には「空気」をぶち壊す勇気も必要かと思った次第であります。

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