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料理にまつわるエトセトラ「フライドオニオンは自分で揚げなければならないのか?」

今日は別のネタを用意していたけど、コウケンテツさんのインタビュー記事を読んで差し替え。ほぼ趣味でスパイス料理を作って、ときどき振る舞っていたりもするのだけど、実は作るのは結構しんどかったりする。メニューを考えたり、材料を準備したりしているときは楽しいのだけど、作るのしんどいなーと思ったりしてた。でも、料理について人と話すのは、とても楽しい。

でもそのためには、自分で、実際に、作らねばならない。自分で作るからには、素材を選ばねばならない、できたものを食べなければならない、いやホント、『〜ねばならない』と思った瞬間、つらくなる。

タイトルの「フライドオニオンは自分で揚げなければならないのか?」は、あくまで一つの例だけど、最近まで自分を苦しめていたことの一つ。でも、市販のフライドオニオンを使うことを自分に許可してから、楽になった。

コウケンテツさんのインタビューのリンクと一部を引用する。

――「~ねばならない」って、無意識に思い込みがちだと思うのですが、それに気づいた時、コウさんはどうされますか?
 スーパーで売っているお惣菜や、朝ごはんは菓子パンでもOKという「駆け込み寺的な存在」を、たくさん作っておく技術は持っていた方がいいなと思います。常に何かに対して真正面から取り組まないといけないみたいな思い込みがいろいろある中で、ごはん作りに対しても高い壁があって、それに真正面から立ち向かう。一見すると素敵なことだと思えるけど、そこに費やす労力ってあまりに膨大だなと思うんです。
 しんどい時は逃げていい。そういう生き方ってあんまりよくないとされているけど、僕はできるだけ嫌なことから逃げたいなって思うので、みなさんにもそういう道をたくさん作ってほしいなと思います。

基本的に「三十六計逃げるに如かず」をモットーに生きてきたつもりだけど、無意識に「〜ねばならない」に縛られて無駄な戦いをしていたりする。「市販のフライドオニオンは美味しくないから、自分で揚げた方が良いよ」と言われたのを気にして、頑張って自分で揚げてた。揚げる気分にならなかったときは、別のメニューにするくらい頑張ってた。

少し前に大同電気鍋のレシピキャンペーンに応募しようとレシピを考えていた時、応募要項に『電鍋だけで完結するレシピ』という一文があった。カレーを作るのに、タマネギとトマトを炒めずにどうやって作るのか?と悩んだ。〆切りも近かったので、タマネギとトマトを炒めずに作れる「なんちゃってサンバル」で応募したのだった。

でも最近気づいてしまったのだ。タマネギを炒める代わりにフライドオニオンを、トマトを炒める代わりにトマトパウダーを使えば良いことに。試しにダールタドゥカを作ってみたら、かなり美味しくできた。自分で食べる分には、全く問題ない。いや、何度か作って微調整したらお客さんに出しても良いレベルだと思う。今度、お客さんに出してみよう。その時、本当の意味で「フライドオニオンは自分で揚げなければならない」問題から解放されたと宣言できるだろう。

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