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No.527 新潟のワイナリーで強いビジネスを学ぶ
▪️週末に新潟市にあるワイナリー「カーブドッチ」に行ってきました。
先々週のワイン会でその存在を教えてもらい、先週にその創立者の自伝を読んでいました。
興味が湧いたので、「思い立ったら即行動」。
昨日の日曜をフルブッキングして、朝5時に出発し、片道5時間かけて雨の中、高速道路とぶっとばして日帰りで行ってきました。
目的はワインではなく、ビジネス勉強です。
▪️45分間のワイナリーツアーに参加したのですが、めちゃくちゃ勉強になりました。
20名ほどの参加者がいて、ほとんどワイン好きの方々の中に、素人で潜りこんで聴いてみることに。
創立者の自伝を読んでいた参加したのですが、その本が2008年出版だったので、少し情報が古かったようで、色々と事実確認ができてよかったです。
▪️ビジネスとして大きくはないけど、芯が強くて強靭な体質を持っている素晴らしい事例だなと思いました。
30年以上前は、日本では巨峰など食用ブドウでワインを作るのが当たり前だったそうです。
一方、海外ではワイン用ブドウでワインが作られていて、日本が特殊だったそう。
ドイツのワイン学校に修行に行った創立者が、ワイン用ブドウを使ったワインを日本で作りたいという想いから始まりました。
土地を探した結果、新潟の角田浜が気候がピッタリで土壌も水捌けがよくて、選んだとのこと。
ふんだんな砂がある砂浜なのですが、この砂が海の砂ではなくて、川の砂というのが特徴的。
ワイン用ぶどう300種類以上あるなかから、その土地に合うブドウを選び、海外から輸入して栽培が始められました。
▪️この新潟の角田浜という場所、ワイン用ブドウを栽培するには致命的な欠点があって、ここで植えたブドウは、「シブみ」と「酸味」が出ないそうです。
その代わり、何かを無くすと何かが突き出るというのはブドウも同じで、甘味がすごく、他にない香り豊かなワインになるそう。
▪️また、ワイナリーといえば、欧米では日当たりが良くて土壌が豊かな山の斜面での栽培が一般的。
一方で、カーブドッチは、平地の海沿いの砂浜の砂で栽培しています。
主流とは逆行することで、特徴あるブドウになります。
しかも、フドウは年数を重ねるごとに味に特徴が増すので、ますます主流から外れていって面白い味になります。
カーブドッチのワインは、20名いたら1,2名が好むかどうかの味とのこと。
ただ、そこに目をつけて勝ち残っているのは、目のつけどころがすごいなと、感心せずにはいられませんでした。
▪️「ビジネスを育てる ポール・ホーケン著 ディスカバー」を読んでいますが、昨日たまたま下記の一文が目に止まりました。
「起業家は「世界にはこれが欠けている!」という熱い思いに駆られて製品や錆巣を新しく思い描き、あるいは変化を加えるのだ。」
このワイナリーは、日本に欠けていたワイン用ブドウのワインと、世界に欠けていた「シブみ」と「酸味」のないブドウのワインの空隙(くうげき)を、見事に当てて、マイワールドを作り上げたのだなと思いました。
設立して30年だそうです。
今から、自分の30年後、このワイナリーのように異形の進化を遂げたいなと妄想を膨らませずにはいられませんでした。
今日のまとめ)
世界に欠けているものが見えたとき、ビジネスは独自の進化を遂げ始める。
本日も素晴らしい1日になりますように!
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