物流

 物流は、すなわち兵站だ。うーん。兵站というと「軍事活動目的だろ」って言われてしまう。武器や弾薬の搬送だろ、と。でも人員の移送(怪我人の最前線から後方の病院への搬送、その欠員を埋めるための兵士搬送)もあれば、兵糧や水、薪……煮炊きのための燃料(いま風には「エネルギー」って言い回しになるんだろう)と、「運ぶもの」は、兵站と言おうと物流と言おうと違いはない。なので英米語あたりでは「ロジスティックス」だ。どっちも。兵站だろうと、商用の平和物流だろうと、いっしょくた。

 物流をロジスティックスと一緒くたにしておくことの意義は高い。
 「安全保障」って日本語で言うけど、エネルギー安全保障だろうと、経済安全保障だろうと、最先端技術安全保障だろうと、チャイナの浸透工作たるニセモノな「孔子学園」(孔子さまと関係ない)や「警僑服務站」だとうと、個別に切り分けず、「ひとまとめ」にして、国家の安全保障として取り扱われなければ「ならない」ことをマジメ馬鹿とばかりに丁寧に分けて扱う、そのことの愚かしさを悟っていただきたいものだなあと思う。「物流」、「ロジスティックス」、あるいは「兵站」という議論においても同様です。平時民間物流は、被攻撃状態では「兵站」転用を「できなければいけない」のです。当然。そういうふに転用出来るように用意をしておくことが「安全保障」そのものではないですか。当たり前。
 それを「軍事が」どうのこうのと足を引っ張る某国内勢力は、どう差し引いて眺め評価するにしても、「日本国の現政権をぶっこわしたいだけ」の、国益毀損、いや、日本国民を「皆殺し」にしたい欲望に駆られた『敵』です。個人見解。日本国民を誰一人殺させない死なせないって思う人だったら。そんな「足の引っ張り」は、発想すらしないって個人的には思うのです。うわっつらは「きれいごと」の言葉を並べておられる様子ですけどね。「破壊活動防止法に基づく調査指定団体」日本共産党、立憲民主党、社会民主党、オマエら全員のことだ。それと自由民主党、公明党、維新の会の一部の連中のことだ。行政府の財務省の一部も含まれる。

 国防の点で一番大事なのは、現場で働く「人間」です。今の憲法の解釈では「自衛官」、つまりは兵士と指揮官が大事です。彼ら彼女らが適切な働きを発揮するための「兵站」、ロジスティックス、物流が、なにより一番大事です。「防衛費」議論で、ミサイルがどうの、ジェット戦闘機がどうの、そんなこと以前に「モノの搬送」に万全を期すことがなにより大事です。……『機動戦士ガンダム』の「ジオング」の脚のネタを言いたい衝動を抑えます(苦笑)。近代日本以降の話で言えば、なぜあれほどの人格者である乃木大将を陸軍が組織として貶めて恥じないのか、陸軍としての体面を保つためなら乃木さんすらも「いけにえ」にしてしまう精神、狭い組織の偏狭な価値を最上と顕示する愚かな姿勢が、現在も連綿と息づいて方々で「悪事」の結果になる様子を、なんと言って表現すべきか、と考え込んでしまいます。

 ともあれ、ロジスティック、物流、兵站は大事です。
 そのために「港湾の、底を深くする」とか、「鉄路、道路の整備」とか、電力網の維持と電力のムラのない供給の担保といった一切が、平時も緊急時も、大事なんだって強くわたしは訴えたいと思います。 まあ、そんだけです。


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