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足場を組む時に一番大事な事って何ですか?

成増から会社に向かう途中のとあるマンションの大規模修繕工事が始まるようで現在では足場の組み立て工事を行なっているようですね。前職は足場屋さんでしたので今日は足場について触れてみたいと思います。

想像してみてください。自分の住むマンションに足場を組みます。何が一番大事ですか?

挨拶など最低限のマナーを守って作業してほしい。

片付けなども気を使って整理整頓をしながら作業してほしい。

朝早すぎる時間や夜遅い作業はやめてほしい。

日曜日、祝日は作業しないでほしい。

建物を傷つけないように、慎重にやってほしい。

などなど全てが僕が過去に実際にお客様からクレームを受けた事がある内容です。どれも正しい。

でも何が一番て

ウチのマンションで死なないでください!

だと思うんです。死亡事故なんて起こされたら普通の人はそこ歩くだけで毎日死亡事故を思い出してしまいます。もちろん所有するマンションの資産価値としての評価だって影響を受けます。

そして、大規模修繕工事というのは基本的には大きいリフォーム工事会社に色々な工事をまとめて発注する事になりますがそのリフォーム工事会社が良い会社かどうか?見極めるのは足場工事においてどれだけ安全対策にとりくんでいるか?といったところが一つの基準になります。

見分けるのは簡単。

作業員が命綱を使っているかどうか?

ここだけで見分けられます。普通の人だったらなんで命綱使わないの?と思う話なんですが、作業の効率が下がるので急いで組まないといけない作業員は嫌がるんです。

これには足場会社の利益を削ってでも安全にに取り組む!って姿勢じゃないと難しいんです。

ちなみに写真にある足場はビケ足場とかクサビ式足場などと呼ばれるのですが元々は一戸建ての住宅用の足場でした。なのでこの建物のような高層の建物に対する意識が低いんです。資材も投げて渡すのが当たり前。落として誰かの頭に当たったら即死ですよ。

でも人をどんどん使ってバンバン組んでいくから早くて安い。もし皆さんのお住まいのマンションに大規模修繕工事の時期が訪れ、足場工事が始まったらちょっと注意してみてください。足場を組んでる作業員さんがら命綱使ってますか?

使ってない時はリフォーム工事会社に伝えてください。住民さんの一声がなによりも強いんです。そしてもしかしたらその事で失う命を守ってあげれるかもしれません。




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