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五島列島でのコワーキングトリップを終えて

五島列島での1週間のリモートワークが昨日で終わってしまい、東京での生活に戻りました。
島での感覚が残っているうちに、乱文ではありますがログを残しておきたいと思います。

今回は都会で生活をしている複数のビジネスマンが五島列島で共同で生活しつつ、リモートワークを行うという、勝手に命名するならば「コワーキングトリップ」でした。
また、私の場合は次男(1歳児)を連れて行き、保育所にも預けなかったため、「子ワーキングトリップ」でもありました。

「コワーキングトリップ」も「子ワーキングトリップ」もそれぞれに気づきや学びがあったので、機会があれば個別の記事にしたいと思っていますが、まずはこの1週間を総括したいと思います。

<学んだ3つの大事なこと>

1. ”子どもを見つめる”時間を作る:
心と時間の余裕を作り、見つめる時間を増やすことで良い関係を築きやすい

2. ”自分の価値基準を見つめる”機会を設ける
自らの価値や行動は、自らの価値で選択しておらず、所属している環境によって選択が誘導されている

3. ”人との繋がりを見つめる”ために利便性のみを追求しない
技術・サービスの発展によって便利になった代償として人との繋がりが希薄化されてしまっている

<学ぶことが出来た背景>

・業務委託でMTGのタイミングが限られており時間が自由に使えた
・適度な不自由さがあるお陰で参加者同士で協力しあう必要があった
・目の前にこれまでの価値観を忘れさせてくれる大自然が広がっていた
・子どもがしっかり昼寝してくれたので内省の時間をしっかり作れた

___________

**1.子どもを見つめる **

1週間、次男(1歳10ヶ月)と全ての生活を共にする中でこれまで家族を最優先に考えているつもりで、実は考えられていなかったことに改めて気づかされました。

今回は業務委託のみで就業時間の制約がなかったこともありませんでした。
そのため、次男が起きている時間は次男と向き合い、次男の午前午後2回の昼寝タイムと、就寝後に仕事に向き合うというようにモードを完全に切り替えることが出来ました。

モードを明確に切り替えることで気づいたのは、普段の生活では気づかないうちに多くの予定に常に追われていることでした。
予定に追われ、時間的な制約がある中では子どもと向き合うことが実は難しく、子どものことだけを考えることは難しかったことに気づきました。

子どものことだけを見つめると、いつもと同じ「パパ抱っこして」という言葉も、その言葉には様々な背景があることに気づくことが出来ました。

これまではダメパパだったので、抱っこをするという動作で完了していました。しかし、背景を考えることで、寂しい時は頭を撫でてあげる、遠くを見たい時は肩車をしてあげるなど、+αの行動を取れるようになりました。

仕事では当たり前に行なっている「相手目線」が子どもには出来ていなかったことがよく分かりました。

**2.自分の価値基準を見つめる **

毎日多くの選択をしており、無意識・意識的を問わず自らの価値基準に沿って選択をしていると思い込んでいました。

しかし、実は自分が所属している環境の価値観に沿った基準で選択をしていることに今更ながら気がつきました。

五島列島には多くのIターン、Uターンをした方が暮らしています。
現地でイキイキと暮らす方々に憧れを抱くと同時に、「都会でバリバリ働き、活躍の場を広げる」ことがカッコいい・勝ち組だと無意識的に思い込んでいた自分に気がつきました。

この価値観は「都会や会社組織に従属するビジネスマンである自分」の価値観であり、純粋な自らの価値観でなかったことに気がつきました。

また、一方で都会から離れて個人で働く経験をしたことによって「東京の企業で仲間とバリバリ働く自分」も居心地が良く、好きな働き方であることにも気がつくことが出来ました。

**3.人との繋がりを見つめる **

今回のリモートワーク実験では複数人がキャンプ村にあるバンガローに滞在していました。
リビングは1つで、寝る場所も和室に布団を敷いて雑魚寝です。

また、美味しい珈琲をイケメンバリスタが淹れてくれるお洒落なコワーキングスペースまでは車で30分の距離ですが、レンタカーは2台。

(参考:セレンディップホテル https://serendiphotelgoto.jp)

その為、何を行うにも滞在者の方々と調整しあう必要がありました。
こういう状況を不便と思う人もいるかもしれませんが、この状況こそが人との繋がりを見つめる機会になりました。
(同じ滞在期間であった三田村さんも記事にしていますので、ご紹介。
https://note.mu/rai527/n/n7241c1df0c2b)

共同で暮らし、多くのことを調整しあうことで普段の仕事の関係性ではあり得ないほど距離感が縮まるのが早く、他者の価値観に触れやすい環境となっていました。

もし、ホテルで個別に生活し、3食をホテルのレストランで食べていたら、このような関係性や気づきも生まれにくかったと思います。

ついつい、仕事や旅行などのプライベートも利便性を追求してきましたが、
不便な環境に身を置くという選択肢も必要であると気づかせてくれました。

最後に

このような企画・運営を行なっていただいたビジネスインサイダー、事務局、協賛企業、現地の方々、滞在期間が同じだった参加者の皆様に心より感謝致します。
同じような企画があれば、また参加したいですし、今度は家族全員で五島列島に滞在したいと思います。

本当にありがとうございました!
#bigoto2019
#コワーキングトリップ
#五島列島
#セレンディップホテル


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