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雨の日の傘<177/1000>

【ラジオ体操480日目】
『ニコチンレス生活201日目』

こんばんは。
困っている人に手を差し伸べることが出来る人が大好きだけど、銀行さんだけは信用出来ないコマリストです。


今日は『備えた傘が嵐を呼ぶ』というテーマで書いていきたいと思います。


晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げる。


この言葉を知っている人は多いと思います。


この言葉は、銀行の姿勢を揶揄したもので、儲かっている企業にはお金を貸したがるけれど、困っている企業にはお金を貸さない銀行の姿勢を表すものです。


経営者の多くは、この言葉を信じていて、調子がいい時に余裕資金として借入を起こしておく社長が沢山います。


今日は、雨の日に傘を貸したことが原因となる嵐が目前に迫ってきているというお話です。


できれば外れて欲しい予測を含んでいるので、参考程度に読んでみて下さい。

雨の日の傘

先週、1年ぶりにお伺いした企業で、面白い話がありました。


この企業は、国内でも有数の伝統工芸品の製造販売を手掛ける中小企業です。


伝統工芸品の製造を行っていると聞くと、昔ながらの汚れた現場を想像する方が多いかもしれませんが、この会社は笑えるくらい最先端。


受付から見える壁面には巨大なモニターが所狭しと並べられ、生産状況がリアルタイムで可視化されています。
#サイクルタイム
#生産管理


初めて見る人は、株式のトレードでもやっている会社なのかと勘違いするレベル。


こんな面白い会社なので、今回はどんな面白い話を聞かせて頂けるのかと楽しみにしていました。


ちなみに、1年前に訪問した時には社長の奥様が対応され、2時間以上に亘って会社の歴史から最近の取り組みまで沢山聞かせて頂いたんです。


今回は担当者が変更となって、初めてお会いする若手の総務部長。


入社1年ながら、創業一家の婿さんという逆玉で、最初から役付きという羨ましい待遇です笑
#こんなこと言ったら怒られる
#本人には言えない


そして、この総務部長は1年前まで地方銀行の行員さんだったんです。


前置きが長くなりました。
この部長、前職の話が大好きみたいで、会話の8割が前職の話でした。


その話の中で、彼の口から語られた内容が面白かったんです。


それは、2年前にコロにゃんが日本に攻めてきた時、日本全国の銀行で取られた”新しい融資”についてのお話。


4号・5号という2種類の融資制度で、いずれもコロにゃんの影響を受けた企業が3年もの間実質無金利で融資を受けられるというもの。


通常、企業から融資の申し込みがあった場合、決算書はもちろん、事業計画書を精査して、経営者の人柄や人脈、事業実績などを割と緻密に審査します。


ですが、2年前は全国的に異常な状態で、融資の申し込みが殺到しました。


その結果、銀行側がとった手段は”一切審査しない”という驚きの手法。


国が8割のリスクを負うとはいえ、いくらなんでもやりすぎです。
#結局リスクを負ってるのは
#私たち国民


そして、この時に銀行の融資担当だった彼は、入行以来初めて「雨の日に傘を貸すことが出来た」と感じたそうです。


ただ、この愚行と言わざるを得ない銀行の姿勢が、近い将来大きな嵐を呼ぶことになりそうな気がしてならないんです。

嵐を呼ぶ傘

30年以上続く不景気と超低金利の影響で、銀行は融資だけでは事業を継続できない状況に陥っています。


バブル崩壊前は、とにかく融資を沢山していて、その金利だけで左団扇状態だった銀行さん。


これが銀行員という仕事が安定した仕事だと言われる所以でもあると思います。


けれど、バブルが崩壊した後から貸付金の金利では全く回らない状態になり、別の収益源に頼らざるを得ないというのが現実。
#安定した仕事では無い


そんな銀行さんだからこそ、雨の日に傘を貸さないのではなく、雨の日に傘を貸せないというのが本音。
#結果は同じ
#借りてからすれば


貸付金が、企業の返済力不足でショートしてしまえば銀行そのものが維持できなくなる。


ところが、前項の通り2年前から、無謀と言わざるを得ない融資を沢山している。
#しょうがないこと


こんな融資と、国からの様々な助成によって、この2年間は戦後最も倒産数が少なかった。


これは多くの企業が、雨の中で傘を差した結果です。


さて、皆さんご存知の通り、コロにゃんはひとつの終わりを迎えました。


感染者数の増減については報道されていますが、野外ではマスクしなくてもいいと発表するなど、政府としての危機感は明らかに薄れています。


それと同時に、4月以降は多くのコロにゃん対策が打ち切りになりました。


厚遇は3月末までで終わった。
ここからは、各企業の自力が試される。


実際、どうなると思いますか?


本来、戦後最悪になると想定されていた倒産件数が予想に反して少なくなった。


これは、本来なら倒産するはずの企業が倒産しなかった状態ということです。


こういった企業が今の日本にどれだけあるかわかりませんが、あと1年で実質無金利の期間が終わります。
#延長しないかな


もしもこの融資が『不良債権化』したら、大きな大きな嵐が吹き荒れると思います。
#不良債権とは
#回収不能な資金のこと


銀行さんは耐えられるでしょうか。。


企業の破綻が続出し、銀行が大量の不良債権を抱えたら・・?


とっても怖いので、とりあえず貯金は引き上げておこうと思います。


もちろん何も無いことを祈ってますけどね。

じゃ、またね!

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