君に届け

伝え方が9割

数年前にベストセラーとなり、今なお売れ続けているビジネス書がある。

読んだことがある方も割と多いと思う。
いわゆるノウハウ本であり、どう伝えたら他人に伝わりやすくなるのかを解説しているこの本。

もちろん、私も何度も読み返したことがあるので、内容については自分なりに理解しているつもりだけれど、完全に自分のものにできているかと聞かれると、正直自信は無い。

なぜ、この本がこれほど多くの方に選ばれたのか?

数年前までの私も含めて、『伝える』とはどういうことかを理解出来ていないというのも理由になるとは思うが、それ以上に、「伝えたつもり」になっている誰かの被害を被ったという方が、この本を手に取ったというケースが多いような気がする。

インターネットの普及によって、コミニュケーションの手段は本当に多様化し、ビジネスの場面ですら電話やメールではなくLINEやmessenger、TwitterのDMやChatWork、Slackなどなど様々なツールが使用されている。

これが、余計にコミニュケーションの取りづらさみたいなものを生んでしまっているような気もする。

電子メールが当たり前になった頃、「メール送りましたよね?(読んでいないあなたが悪い)」のような不毛なやり取りが頻発した。

今はこのやり取りが進化して、メッセージ送りましたし、既読付けてますよね?と、発進側が相手を責める武器のようなものを手に入れた状態w

言葉を選ばずに言うと、この発信者のコミニュケーションはゴミ。
#ゴミはゴミ箱へ

プライベートでのやり取りなら、まだ許されるかもしれないが、ビジネスでこんなこと言ってるとしたら、正直ただのやべー奴だと思う。私だったら、こんな相手とは二度と仕事をしない。
#プライベートでも私はイヤだ
#友達少なそう

仮に、メッセージの内容を相手が読んでいたとしよう。その結果、何のリアクションも無い時点で、次のアクションを発進側が起こさないとコミニュケーションは前に進まない。

もちろん、発信した内容にもよるのは思うが、受信側は、もしかしたらものすごく忙しい相手かもしれないし、部下だとしたら内容を理解出来てないかもしれない。

そうであれば、「お忙しい中、ご確認頂きありがとうございました。その後、検討は進めていらっしゃいますでしょうか?」といった確認や、「内容の中で分かりにくい部分があったら、何でも聞いてきて良いから」などのフォローを入れる事が出来るはず。

そういった最低限のこともしないで、(自分のことを棚に上げて)自分はちゃんと伝えたということを一生懸命アピールするのは、お門違いにも程がある。

「伝える」≒『伝わる』

これをしっかり理解しないと、つもりちゃんになってしまう。
#今年は雪積もるかな

そして、理解していても『意識』していないと、人は簡単に”つもりちゃん”に進化するw

恐らく、多くの方が「自分は大丈夫」だと思いながら読んでいると思う。けれど、ほとんどの場合大丈夫じゃない。

これを確認する簡単な方法は、”ここ2日以内に誰かにメッセージを送信していて、返信が来ていないものが無いか”を振り返ってみること。

特にビジネス面であれば、「こちらから何かを依頼」しているメッセージを確認してみてほしい。

どうでしたか?
全て返信が返ってきていた方、素晴らしいです。次のステップに進みます。

返信内容が、『メッセージありがとうございます。対応させて頂きます。』のように、やり取りが完結していない(依頼事項が完了していない)状態になっているものが無いかを確認します。

これ、わりと要注意。
相手から、取り急ぎの返信が入っているので安心して、結果的にトラブルに繋がるパターンの1つです。

もういちど、依頼した内容を振り返ってみて、『いつまでに』実行して欲しいかというような『期限』が明確に切ってありますか?

期限の設定がされていないものがあって、24時間以上経過していたら、すぐに確認の連絡を入れると同時に「期限設定」をすることをオススメします。

ダラダラと書いてしまったので、このあたりで本日の話をまとめておく。

伝えた”つもり”になって、伝わっていない状態に陥っていることに気づけていないと危ない。
#他人のことには気づきやすい
#つもりちゃん被害者増殖中

自分が発進側である場合、本当にこちらからやれることが何も無いかを必ず意識する。

相手の立場やレベルに合わせた内容で依頼する。

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