夢、憧れ、選択肢<329/1000>

【ラジオ体操631日目】
『ニコチンレス生活352日目』

こんばんは。
何の準備もしていない状態で突然中学生に向けた講義を頼まれて、15分しか話が出来なかったことにショックを受けているコマリストです。


今日は『夢を奪ったのは大人たち?大人としての責任』というテーマで書いていきたいと思います。


あなたの夢は何ですか?


子供達に向けてこんな質問を投げかけると、年齢に反比例して答えが減っていくような気がします。


保育園に通っている子供たちは、夢を聞かれると目を輝かせながら思い思いの夢を語ってくれる。


ちなみに私は3歳の頃、拳銃と手錠を持っているから警察官になるんだと息巻いていたことを覚えています。
#もちろんおもちゃ
#こんなものです


ところが、小学校3年生以上になると、急に夢を語る子が減っていきます。


中学生にもなると、夢がある子はクラスに一人か二人くらいしかいない状態になってしまう。


これって、すごく寂しいことだと思いませんか?


今日は、子ども達の夢を奪っているのは、大人の責任だと感じているし、何とかしたいというお話です。


夢なんてなくていいという考えも理解しますが、夢を持たないということを子供が自分で選択しているという条件に限ると思うんですよね。。

突然のオファー

画像1

本日、とある中学校の校長先生からありがたいお声がけを頂き、授業の見学に行ってきました。


この学校は、私の住んでいるエリアのモデル校で、昨年の5月に私が企画したプログラムの実現に多大なる力添えを頂いた中学校です。


『良いものは残していかなければいけない』


昨年のプログラムが良かったからという理由で、校長先生がほとんど内容を変えずにプログラムを学校の授業として採用して頂きました。


完全に私の手を離れているはずなのに、わざわざご連絡を頂き、是非見学に来てくださいと言われたので、お言葉に甘えて見に行ってきたという単なる見学者です。
#大人の
#授業参観


ところが、現地に着いて一緒に見学するメンバーを待っていると、学校から声を掛けた20名近くの講師のうち、3名の講師が遅れていて授業が開始できないという問題が発生してしまったんです。


そこで白羽の矢が当たったのが私を含む見学者の3人。


校長
ちょうど3人だから、講師が来るまで話してくれません?


もちろん、断ることなどできるはずもなく、何の準備もしていない私達3人が、講師として話をすることになったんです。


私が担当することになった部屋には、パン屋さんの話を聞きたくて集まっている生徒30人が集まっていました。ここに突然現れて、全く関係ない職業のおじさんが話し始めるという地獄のような状態(笑)
#あんた誰
#聞きたくもない話


どんな話をしようかなと考えながら、冒頭の質問を投げかけてみることにしました。


コマ
『当てたりしないから、この中で、将来の夢がある人は手を挙げて教えてくれるかな。』


すると、30名の生徒のうち2名が手を挙げてくれました。


そもそもどんな仕事があるのかということをほとんど知らない世界で生きていて、夢があると手を挙げることができる2名の生徒に感動しつつ、私がプログラムを作った経緯や背景について話してみることにしました。


5分ほど話したところで、本来の講師(パン屋さん)が到着したので選手交代となりました。


中途半端なところで話を終えたので、生徒からしても”今の人は何だったんだろう?”という感じだったと思います。

大人として恥ずかしい

画像2

突然講師として話すことを依頼された私の講師としての役目は終わったと一安心していると、遅れていた3名の講師のうち1名がドタキャンしたということが判明します。


ということで、私が最初の話していた部屋とは別の教室で、何の準備もしていない私達3人が交代で50分授業を最後まで走り切らなければいけないという状況になったんです。
#おじさん3人
#ピンチヒッター


ピンチヒッターのトリを務めることになった私は、次の教室に集まっている30名近くの生徒に先ほどと同じ質問を投げかけました。


コマ
『当てたりしないから、この中で、将来の夢がある人は手を挙げて教えてくれるかな。』


今度は、誰一人として手を挙げてくれませんでした。


しかも恥ずかしいから手を挙げないという感じではなく、本当に夢が無いといった感じ。
#悲しい現実


思わず、大人として恥ずかしさを感じて、生徒たちに謝罪をしてしまいました。


コマ
『皆が夢を持てなくなっているのは、皆に働く姿を見せている大人たちが、キラキラしていなくて、憧れの対象になっていないことが原因だと思う。本当に申し訳ない。』
#ホントこれ
#かっこいい大人になろう


そこからは、私の職業を知らないという生徒ばかりだったので、少しだけ職業について紹介した後に、今を生きる中学生の皆さんに伝えたいことを必死に伝えました。


『いつか、皆が憧れる仕事に出会うことができた時、その夢に向かって進むための「選択肢」を持っておいてほしい。今はまだ分からないかもしれないけれど、選択肢を増やすために今やっておいてほしいことは1つだけ。』


『勉強・部活・趣味・友人作り・習い事・・今の皆が興味をもって頑張っていることって、そこまで数は多くないと思う。だけど、どれでもいいから、1つ”これだけは誰にも負けない”と言えるものを見つけて、全力で取り組んでほしい。』


いつか夢と出会えた時、今全力で取り組んで積み上げられたものが必ず役に立つ時が来るから。』
#暑苦しい


これ、私の場合は、勉強でした。
中学2年の夏以降、毎日10時間以上の勉強を継続したことで、頭は良くなかったけれど、地域ではそれなりに偏差値の高い学校に進学して、たくさんの選択肢を持つことができた。


今は分からなくても大人になってから”あの時頑張っておけばよかった”と後悔してほしくないから、今伝えたかった。


子供たちから夢を奪ってしまった大人の代表としての謝罪と、夢を見つけた時にまっすぐ向き合うための方法を伝えること


私の今日の役割はこれだったのかなと思いつつ、話が終わった瞬間に教室にはチャイムが鳴り響きました。


皆の大きな拍手と代表生徒の感想が、ちゃんとメッセージが届いていることを私に返してくれました。
#嬉しいものですね


とても素敵な機会と経験を頂けたことに感謝しつつ、来年はピンチヒッターを頼まれるかもしれないという準備をしておこうと思わされる見学でした。
#備えあれば


子供に憧れを持ってもらえるような仕事ができる大人になろう。頑張るぞ~!


じゃ、またね~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?