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猫っていいよね。

【ラジオ体操95日目】

こんにちは。
幼い頃は犬が大好きだったけど、猫の魅力を知ってしまったことで、かわいいを超えて愛おしいという感情を覚えたコマリストです。


今日は『理性と本能』というテーマで書いていきたいと思います。


会話に困った人がする質問みたいで、なんだか恥ずかしいですが、皆さんは猫派か犬派のどちらですか?


何となくのイメージで、「犬は飼い主を慕う割と従順」「猫は気分屋で、自由奔放」みたいなものがあると思います。


私は幼少期に、自宅でコリーと雑種の小型犬を飼っていて、毎日のように外で元気よく遊んでいたので、犬の”優しさ”や”賢さ”、”家族に対する愛情”を知っていました。


この経験があったので、20歳くらいまでは絶対的に犬派でした。


そんな私が猫派に変わるきっかけとなる出来事があります。この出来事は、今でも鮮明に記憶しているし、その出来事から猫が私に教えてくれたことは、今でも私の考えに影響しているなと思っています。


猫ってね、すごいんです。

甘え上手の姫さん

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私が猫派に変わったのは、我が家に2匹目としてやってきたトラ猫♀の存在があったから。彼女の名前は「姫」です。


我が家に初めてやってきた姫は、警戒心が本当に強くて、人間を見ると物陰に隠れてしまう仔でした。けれど、好奇心が旺盛で猫じゃらしをクネクネされると触りたい気持ちが警戒心を上回って、遊びに来てしまう。で、我に返って、また警戒して隠れる。
#猫らしさ
#ハッとなる猫が可愛い

2週間くらいすると、家族として認めてくれたのか、姫は私の膝で眠るようになり、どこにいても足にすり寄ってくるようになります。
#可愛すぎる


猫って、あまり人になつかないイメージがあったんですが、我が家に来た猫たちは2匹ともべったり甘えてくるので、そんなことは全然ないんだということをあらためて教えられました。


もちろん、犬は人間にすごく懐いてくれるし、家族のことを大切にする動物だということを知っているので、猫を飼いながらも私自身は”犬派”のままでした。
#今でも犬も大好きです


完全に”家族”となった姫さん。この後、彼女が取ったある行動が、私の心を動かして猫派へと変えてくれることになります。

本能による攻撃

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私を猫派に変える出来事が起きたのは、姫が我が家に来てから1年くらい経った頃。


彼女は5匹の子供を出産します。生まれたばかりの仔猫をどうして良いかわからなかった姫さんは、私たち人間に助けを求めてきます。


猫は警戒心がとても強いので、人間の家の中で出産すること自体が割と珍しいみたいですが、あろうことか彼女は、困った末に仔猫の世話を人間に手伝ってもらおうとしたのです。


それだけ、私たちのことを家族として信頼してくれていたのかもしれないですね。


生まれてきた5匹の仔猫さん。さすがに我が家で飼育するのは難しいので、何人かの友人に引き取って頂きました。
#手術してからお引越し


この中の1匹を友人が見学に来た時に事件は起こります。


見学に来た友人は、すでに自宅で猫を飼っていたので、良かれと思って自宅から猫を連れてきたのです。


これが、完全に間違いでした。


「シャー!」と声をあげる姫さんを、何とかなだめながら見学の時間をやり過ごしていた時に、友人の連れが仔猫のすぐ近くにケージに入った飼い猫を連れてきたのです。


この行動に、子ども達のことを大切に思う姫さんがブチ切れたのです。


次の瞬間、私の手をすり抜けて、見学者たちのところへ駆け寄り、攻撃します。


本当に鋭い爪で、デニムを履いていたにも変わらず、見学者2人は血だらけ。それでも怒りが収まらない姫さんは、2人を追いかけます。


これを制するために、見学者と姫さんの間に割って入った私。姫さんは、我を忘れているので、私に向かって攻撃します。


私の足に20cmくらいのひっかき傷が20本くらいついて、血だらけになった時、彼女は正気に戻ります。


攻撃をやめて、隣の部屋に走っていきました。
この隙に、見学者たちは逃げるように家の外へ出て、事態は収束したのです。
#謝り倒しました
#自分たちが悪いからと弁償は断られた

正気に戻った彼女の行動

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見学者たちが帰り、私が家の中に戻るとなんだか元気がなくなった姫さんがじっと、コチラを見ていました。


普段なら、自分が甘えたい性格なので、私が近くに来るとすり寄ってくる彼女ですが、この時は微動だにしません。


猫の気持ちが分かるわけではないですが、誰が見ても反省しているんだなということが分かる状態でした。


この姿に愛おしくなった私は、血まみれの足のまま、彼女のところに歩み寄って、抱き上げて頭をなでてあげました。
#姫さんは何も悪くない
#悪いのは人間の行動


許してもらえたと感じたのか、いつも通りに戻った姫さん。頭をスリスリしたり、手を舐めてきたりと甘えん坊に戻りました。


この一件で、大切なものを守ろうとする猫の愛情の強さと、外敵をやっつけようとする野生的な一面、(悪くないのに)反省している人間みたいな側面を見せてもらった私は、一気に猫派になりました。


あ、ちなみにこの見学者の2人はこの後、仔猫をもらうことはありませんでした。
#さすがにね

まとめ

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今日は『理性と本能』というテーマで、犬派だった私が猫派に変わるきっかけとなった出来事について書いてきました。


大切なものを守ろうと必死になった姫さんの姿は、私の心の中に強く残っています。


普段見せることのない姿であり、もちろんこの一件以来は一度もそんな姿を見ていません。


私は、この姫さんの姿から、「強さの本当の意味」みたいなものを教えてもらったような気がしています。


普段は決して人に爪を立てることはなく、甘えてばかりいる姫さんは人間でいうところの八方美人みたいなもの。


そんな彼女が大切なものを守るために、自分よりも何倍も大きい人間を相手に全くひるむことなく立ち向かう姿はまさに英雄のそれ。


自分は”いつでも人間を蹂躙できる力を持っている”ということを認識させるには十分な姿でした。


強さとは、
持っている力を誇示することではない。大切な何かを守る時にだけその力を発揮するもの


ちなみに私にこんな事を教えてくれた姫さんは、今でも健在です。もう10年以上生きているので、人間でいうと還暦を超えたあたりでしょうか。


あと何年いてくれるのかは分かりませんが、この先もずっとずっと元気でいてほしいなと心から願っています。


ペットって、別れが寂しいですよね。。
自宅に帰って、たくさん甘えさせてあげよっと。
#自分が甘えてるのかも

じゃ、またね!

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