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【乃木坂46】混迷は晴れるのかのはなし

本来であれば明日以降、noteを更新しようと考えていたが、ニュースが飛び込んできたので書くことにする。

乃木坂46は18日夜、新メンバーについてニュースを更新した。内容は今後の新メンバー発表日程と現状について。
待ちに待った5期生すべてのメンバーが発表されることを心待ちにしていたファンにとって、"やっと動き出す!"そんな想いも少なくないだろう。
しかし、このニュース更新による反響が大きい理由は他にある。

それは新規加入メンバーである5期生の"活動規約違反"だ。

今月初旬、23日リリース予定の乃木坂46・29thシングル「Actually...」でセンターを務めることが発表されていた中西アルノが過去のSNSでの発言について一部不適切な表現があったとし、活動を自粛することが発表されていただけに再び5期生の残念なトピックで大騒ぎになるというのはファンにとっては気が気でないだろう。

変わってしまった乃木坂46

昔から応援しているファンからすると、グループの礎を築いてきた1期生・2期生の存在感が薄くなってきた今日、自分たちの知らない乃木坂46がそこにあるように思えるだろう。
かつては選抜やアンダーというポジションに関わることなく、仲がいいこと・結束力が深いことがグループの良さでもあったと思う。
(実際に「スイカ」「さゆりんご軍団」「真夏さんリスペクト軍団」「チューリップ」など多くのユニットが1期生・2期生という隔たりなく、構成されていた。)

しかし現在は期生毎の繋がりを重んじるようになりつつあると言える。特に近年のライブでは期生別ブロックを編成したり、ライブを期生別で開催するなど縦のつながりは薄くなっている。
また、選抜とアンダーという区切りが明確化しすぎたことも"変わってしまった"要因の一つと言えるだろう。
選抜のメンバーは選抜の先輩或いは後輩と仲良くなり、時間を共にし、アンダーのメンバーはアンダーの先輩或いは後輩と仲良くなり、時間を共にすることが多くなる。そうなれば選抜の色、アンダーの色という混じりにくい2色が出来る。
どこまでいっても人間の集まり。
こうした距離感や空気感は1度作られてしまえば、そこに馴染むことは簡単なことではないし、愛のある叱咤激励をするのは間違いなく距離の近い人にのみ行なわれるだろう。

今日における乃木坂46は多忙である。

特に選抜ともなれば、アイドル活動の傍ら、モデルに女優にタレント、時にはラジオパーソナリティーなど多忙を極めるものも少くない。特にライブ配信のSHOWROOMなどでは度々「振り入れが1日だった」「1人で振り入れした」などと度々聞かれる。このことからも忙しさが垣間見える。
そうした中で先輩の背中を見て学ぶこと、張り詰めた緊張感を覚えることは、かつてに比べると少ないのではないだろうか。また良いことも悪いことも、声をかける先輩が近くにいないことは間違いないだろう。

結局

忙しいことでメンバーを面倒みきれなくなっている現状もあながちない話ではない。そうした中で昨夏に行われたオーディションでは8万人を超える応募を精査し、選定するのは酷なことだったのだろうと思う。
勿論、ソニー・ミュージック アーティスツ(SMA)の乃木坂担当の部署(乃木坂46LLC)だけでなく、ソニー・ミュージック エンタテインメント全体として選考に関わっているとは思う。それにしてもだ。

新メンバー決定後にこれだけボロが出るというか、残念なことが浮き彫りになるというのは対策を考えなければならない。また、かつてのSHOWROOM審査のように一般の目をオーディションに取り入れつつ、そこにエンタテインメント要素を入れた新たな取り組みを行うことはグループの規模そして地位を守り続けるには必要なのかもしれない。

最後に

私は乃木坂46がどうなろうともポジティブに捉えたいと思っている。一方で路線や基準に一貫性や具体性がないままに、真面目に努力してきたメンバー、スタッフ、応援してきたお客さん・ファンの皆さんの想いが蔑ろになってはならないと思う。またそういった残念な想いをさせてしまうような行為をどこかで黙認し続けること、それに対して厳しい代償を課さないことは伝統と文化、誇りを失墜させる行為だとも感じる。
全ての人が心地よい、気持ち良い関係でありたいはずだ。
だからこそ、守らなければならない最低ラインを明確化し、それぞれの倫理観に任せっきりにならないことが必要なのではないだろうか。
乃木坂46は大変革期だ。メンバーが変わっても"素敵なグループだね""可愛いね"と言われる国民的アイドルグループでいて欲しいし、そうなって欲しい。

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