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作品と環境と作家の在り方

今日は友人の指物師・寺田洋子さんの作品と人となりについて書かれた記事をシェア。

寺田洋子さんと出会ったのは2002年のはず。(以下、いつものように洋子ちゃんと書きます)私は大学を卒業したあと、制作に集中するために故郷の富山に帰っており、共通の友人を通して彼女を知った。第一印象はソフトだが、その芯の強さは行動や会話、制作環境の整え方にはっきり見えるようになる。

当時私は、富山市内の祖父母宅に住まわせてもらっていた (我々が東京へ引越すまで、元々家族7人で暮らしていた) 。そこから朝日町までは、車で高速を使うと40分くらいで行けるので、一緒に展覧会をするときの対話などは会いにいって決めていた記憶がある。

日常の中のことを本当に何でも自分で整えていき、堪能できる人なのである。特に、食事まわりは彼女の「こうしたい」を実践する場で、かつ作品を自ら愛でる場でもあるように見える。それが、寺田洋子という在り方なんだと、いつも尊さと気高さを彼女に見ている。上記の富山県朝日町の記事で、近況がわかってとても嬉しい。

私もカッセッタの作品を贈り物に選び、大切に使ってきた一人であり、初期の作品からの「なだらかな変化」も愛おしい。少し写真で紹介したい。

トレーやカードケース、我が家の三姉妹のベビースプーン
ベビースプーンのお仕服も
洋子ちゃんの手作り
お仕服教室もやっている
ベビースプーンは、その時々のフォルムがあり、改良しながら変化し続けている 
名入れも可能
離乳食も後半以降になると、少し欠けたりして、左の左端上部の黒い部分は、漆で修理してもらった跡 直しながら大切に使い続けられる
カードケースは木目が活きる作品の一つ


自然からの戴き物だなと思う。そして、これからも作品の変化を見させてもらうのを、楽しみにしている。ずっと制作を続けてくれてありがとう。