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令和の時代にCDを考える

サブスクリプション全盛期、音楽はオンラインで消費する

そんな時代になってしまいました。

ここ最近(2020年)は特に顕著ですが、2012年ごろからなだらかに減少しているようです。
2012年に国内で様々な「定額制音楽配信サービス」が開始されたこともあり、またこの頃から「4G LTE」が実用的になってきたこともありで、音楽はインターネットで聴くものに変化を遂げました。

大手ITプラットフォーマーAppleは2015年に、Googleは2013年(諸説あり)に参入。Amazonも2017年から国内でのサービスを始めるなど、国内外の音楽配信サービスがひしめき合う状況になっています。

最近では、Appleが音楽配信サービスにてロスレス配信をするなど、各社更に囲い込みをすべく力を入れているため、これからもサービスは洗練されていくものだと感じています。

サービスが洗練されることはいいことです。しかしながら、その裏で衰退し廃止されるものもあります。サービス利用者にしてみれば、代替サービスを探した上で、プレイリストやお気に入り情報を再構築する作業に追われることになります。
移行先に好きなアーティストの楽曲が無いなんてことも、、、

また、不祥事系事件により世論の感情に左右されたプラットフォーマーが、配信停止にするなんてことも。

デジタル資産は管理しやすいが

ストリーミング・ダウンロード問わず、デジタル資産はとても管理しやすいです。ストリーミング形式であれば、情報はアカウントに紐づけされますし、ダウンロード形式であっても、どのアーティストのこの曲をダウンロードしたなどの情報は残ります。

しかしながら、管理しやすいだけあって事故に弱いです。ダウンロードした楽曲データがつまったHDD・SSDがぶっ壊れたなんてこともありますし、何かの拍子に提供元サーバが吹き飛んで、パーになる とか。

バックアップしておけばいいだろ や いくらでもダウンロードすればいいだろ と言われてしまっては元も子もないのであまり詮索しないでいただきたく

このような危うい面を持ち合わせているサブスクリプションストリーミングですが、巨大プラットフォーマーのサービスであればしばらく安定しているだろうという自己暗示の下、多くの人が便利に使用しています。
新進気鋭のアーティストが楽曲を出しやすいという利点もあり、若い世代はかなり使用している感じがあります。

1つ、大きな基盤を作り上げた「定額制音楽配信サービス」は、運営基盤は変わることがあるにしろ、揺るがないものになるでしょう。

令和時代におけるCDの立ち位置

このような時代で、CDはこの先どうなるのかと考えます。
ただ、結局のところCDが無くなる可能性は低いのではないでしょうか。

CDが持っている特権として、「何かモノをつける」があります。
付加価値というやつです。この付加価値がCDのとても強い部分です。

ライブ映像を収めたBlu-rayディスクを同梱する
楽曲のもとになった小説を同梱する
限定イラストをたくさんつける

など、価値のつけ方にはとんでもなく幅があります。
最近は「CD以外」が充実しているものも増えてきており、一種のコレクションアイテムの様相を持ち始めています。

CDを買う意味は、「単純に楽曲を購入する」から「アーティストの工夫が詰まったアイテムを購入する」に変わっていくのではないかな、と感じます。

このようなCDの持ち合わせる面から、定額制音楽配信サービスと上手く棲み分けられ、なんだかんだ残っていくのではないでしょうか。


この令和の、サブスクリプション大戦国時代に、音楽を消費するように聴くのもいいですが、CDならではの歌詞カード、帯などと言ったなんだかアナログチックな部分をじっくり楽しんでみるのも、また1つ楽しみとしてはアリでないでしょうか。


見出し画像は、衝動的に購入した「一青窈」さんの「一青想」です。

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