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おひとりさま入院記(震度1に変化)最終日

前庭神経炎を発症してから7日目、入院してから6日目にして退院することになった。最初ひとり震度5だった揺れは今は震度1〜2くらいにおさまり、本当に有難い。

退院前日に行った検査の結果としては、やはり左の前庭神経に炎症が起きていると思われるので、いつどうしてきっかけがあったのかはわからないが、この炎症が完全におさまるまでめまい薬の服用し、外来診察で対応していきましょうとのこと。そうか、今度は三浦次男坊先生に外来で会うことになるのですね。よろしくお願いします。

最後の診察では、大学の研修医らしい女のコが先生のお隣に座って、よくわからないタイミングでずーっとウンウン頷いていた。だいぶ幼く見えるけどお医者様を目指してるのかしらね、すごいわ。将来の日本の医学のためこちらもどうぞよろしくお願いします。

退院の日に初めて気づいたのだけど、ベッド横の窓から富士山が見えているじゃないの!富士山好きなのに6日も気づかなかったなんて、いかに今まで余裕がなかったかを思い知らされた。何に意識を向けるかで見える景色って違うよね。なるべく美しい景色に気付けるような余裕とマインドを取り戻そう。

最後の朝食前に、最後の痛みの耐えどころ、左手甲からの投薬注入。終わってチューブを外したら、手の甲がぷっくり腫れて痣になっていた。そりゃあ痛いわけだ。
入院中よく堪えてくれたね、わたしのミギーならぬヒダリー。その頑張りはMVPだな。帰ったらヒダリーを労ろうっと。

午前中に入院費用を精算してからベッドに戻って、お世話になったオカリナちゃんや他看護師さん達にお礼とご挨拶し、病棟をあとにする。入院中に見ていた日本の絶景スポットが載った冊子は、デイルームに寄付した。入院が長いと、小説や漫画、雑誌など何か集中して読めるものがあると時間を過ごしやすいから大事だよね。今はスマホやタブレットがあるから若者はあまり必要ないかもしれないけど、入院してる人達は圧倒的にシニア寄りが多かったから、無料で自由に読める紙媒体があるのはとっても良いなと思った。

全然動いてなかったから、病院目の前のバス停からバスに乗って蒲田駅へ。平日の午前中なんてそんなに人多くない時間帯かもしれないけど、駅ターミナルには人が猛スピードで行き交っててその雑踏の中にいると酔いそうだった。
今まではきっと、何の疑問も持たずこの猛スピードの雑踏側だったけど、ゆっくりしか歩けないおばあちゃんや車椅子の人にとっては動きづらいよなぁ、なんて思ったりもした。これを機にもう少し周りもよく見てゆったり進もう。

電車を乗り継ぎ6日ぶりに家に着くと、まずは窓を全開にしてベランダの植物たちの安否を確認した。少しシナッとしてるのもあるけど、死んでない!良かったー😭
真夏とかじゃなかったのが功を奏したかしら、生きててくれて本当に良かった。いまたっぷりお水あげるからねー。

入院中の衣類やタオルを洗濯したり荷物を片付けたりしながらのんびり過ごしつつ、ご褒美のスフレチーズケーキでティータイム。自分で温かいお茶が入れられたりするのもやっぱり豊かなコトだと思う。病院も快適だったけど、家も快適なんだよね。ありがとうマイホーム。

コレにて7日間の入院日記も終了。
みなさまにお伝えしたかったのは前庭神経炎という青天の霹靂な病気があること、もしそれが疑われたら迷わず救急車呼んで病院へ!石ころ女もしくは男にならずにすみます。

わたし的には10年ぶりの入院を通して、より自分の日常に対する愛や感謝に気付かされ、周りの人からのあたたかいメッセージやサポートを受け、浄化された感満載でした。
生きてるって何と有難いんでしょうね。
少しゆっくりして治しながら、また元気になったら恩返ししたり、何かの役に立てるよう精進します♪
写真は退院の日の朝に見た、燃えるような朝焼け。
生きてるって、それだけで熱くてまぶしい。

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