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体は温めればいいというものではない!

体を冷やすな!温めろ!とよく言いますが。。。
全員が身体を温めれば温めるほど、身体にいいわけではなく
全員が身体を冷やせば、しんどくなるわけではありません

人間の活動の大部分は、体内の酵素(体内で起こる化学反応を助けるタンパク質で、消化・吸収・代謝などの化学反応を促進するもの)の働きに左右されます

この酵素が働くには、最適温度があります。それが大体37℃前後
そのためにわきの下で測る体温が36.5℃~37.2℃の間くらいでいることが理想です。
この温度帯より、高くても低くても、人間の活動はしんどくなります。

たしかに現代人は、運動量が少なく、筋肉量がすくなくなり、
低体温で体調不良の人が多いのは事実ですが、
平熱が高ければ高いほど良いわけでもありません

アメリカの病院の電子記録などをもとに、ウイルスなどによる感染症にかかっていない患者3万5488人の体温を追跡調査したデータ解析がそれを証明しております。

一方で、体温の差が予測因子となった要素がありました。それが死亡率です。

この調査において、わずか0.149℃体温が上昇することが、1年死亡率を8.4%上昇させることに繋がっていたのです。

従って、この研究によって、「平熱が高い=健康」という説は裏付けられませんでしたが、「平熱が高い=死亡率が高い」という新しい説が浮上したのです。

なぜ平熱が高いと死亡率が高いのか、その理由については、今回の調査では明らかになりませんでしたので、新たな科学的な課題として注目されそうですね。

「冷えは万病の元」と言われているが、病気は体温の低さとそれほど関連性が高くなかった
平熱が高くなると死亡のリスクが高まる

参考引用論文・サイト
・Harvard Health Publications, Normal Body Temperature : Rethinking the normal human body temperature
・楠原 慶子、女子大学生の基礎体温と日中体温、月経周期との関連性
・Ziad Obermeyer et al., Individual differences in normal body temperature: longitudinal big data analysis of patient records.
・欧米人観光客、寒さもなんの おもてなしのヒント
(一部抜粋)

ウイングアーク1stが運営する「データの時間」より
https://data.wingarc.com/

何事も自分の体と向き合って、ちょうどいい体温を見つけ出すことが大事
ただ、温めればよい。ただ冷やせばよいではなく
ちょうどいいを見つけ出すのが大事(^^♪
ちょうどいいは、東洋医学では「中庸(ちゅうよう)」といいます

わからないときは、鍼灸院で体を調整して
元気な時の、ちょうどいい体温を感じてください

マリー鍼灸院~女性専門鍼灸サロン~

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