書き遺し

書き潰すことばかりじゃなくてたまには書き遺してみる。昔宇宙兄弟を読んで以来、遺書を書いておきたい気持ちがずっとある、のでいつ死んでもまあなんとかなるように書いておこうとは思う。ちょうどよくメンタルもグラグラなので。

かといって死にたいわけではないし、
構ってほしいわけでもない。
なんとなく興味あるので。

さすがにSNSに挙げるには重すぎるので、
noteをたまたま開くようなメンヘラへ、
明日私が死んだら家族に教えてあげてください。

一応これもインターネットの上なので、
個人を特定できる書き方は控えておこう。

まず初めに当たり前だけども残すほどのお金はない、ギターやらドラムやらレコードやらのガラクタは全部売っぱらってもらって。100万まではいかんが中古車くらいなら買えるはずなので。

あと次に割と大事なのが遺影、
二十歳の誕生日に撮ったビール持って笑ってるやつにしてください。物心ついた甥姪に怖がられるのが死ぬほど嫌なので。なんなら飾らなくて大丈夫です、祖父母宅に泊まりに行った時の夜の遺影の怖さは誰より知ってるので。

あとはなんだろな、
葬式のBGMはビーチボーイズの素敵じゃないか、でお願いします。SEはSlipknotのPsychosocialとかで。たまのさよなら人類でもいいな。
生演奏だとなお嬉しい。

骨になったらほんのひとかけらでいいので黄金山に植えた桜らへんに投げてください。

位牌は一番身近な書道家に頼んでください、
安上がりなので。

あと部屋にある大量の小銭貯金、
甥っ子姪っ子のお年玉にあげとってください。両替手数料勿体なくてなかなか流動性ないので。

そんで家族たちへ、
たとえ20代半ばで死んだとしても誰より濃い人生な自信があります、譬えばもう一回人生やり直せるとしても、もう一回20代半ばで死ぬとしてもこの人生を選ぶくらいには。人の人生の価値を長さで決められても困りますんで。
現時点で80前の爺たちよりよっぽど俺の人生楽しい自信がある、ので気にせんでくれ。

墓参り、こんでもええけど来るなら酒を持ってきてください。俺も誰かの墓前で盃の酒を飲んでみたかったので。出来れば西条の酒で。

書きたいこと意外と少ないししょうもないな。
あまりにいい人生なので。
こうやって書いたらなんか明日にでも死にそうな気がしてなんとなく先延ばしにしてた。
よく考えたら何も書かずに死ぬほうが恐ろしい、死人に口なし、ﾖｼ。

ちなみに俺のiPhoneのパスコードは爺さんのチャリの鍵のナンバーなので頑張ってくれ。死体でFaceID使えるかもやってみてほしい。

いやはや清々しい、
めちゃくちゃ清々しい気持ち。

あと化けて出たりはしないんで安心してください。ほんとに出れるならもっと行きたいところたくさんあるので。どことは言いませんけど。

自分の死因なんなんじゃろうな。
ぽっくりはぽっくりで楽だな。