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ダンボール工作で作るスマホスタンド 〜第1集〜

5mm厚のダンボール板を数枚張り合わせて作る、小さなスマホスタンドの作り方を集めました。

ただ貼り合わせるだけではなく、ダンボールの庭のブログで紹介している、表ライナーを活用した仕上げ方により、少し丁寧に、かつ丈夫な仕上げをしていきます。

スマートフォン(以下スマホ)の大きさは、iPhone 7(高さ138.3 mm、幅67.1 mm、厚さ7.1 mm)を基準としました。

作品の大きさが、お手持ちのスマホのサイズに合わせて調整できるように、表ライナーで包む分と正味のサイズの両方を記載しました。実際に制作されるときに、参考にしてみてください。

スマホと、PCや書類とを見ながら何かの作業をするときなど、スマホ画面に角度がついているだけで首や肩が随分楽になります。

このように実用性も十分です。さっそく作ってみましょう。

作品の紹介

この記事で紹介している5つの作品の完成写真です。

作品1

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作品1は、3枚のダンボール板を、ヒンジとなる表ライナーでつなぎ合わせて作ったシンプルなスマホスタンドです。

スマホも本もそうですが、ちょっと傾きがあるところに置くだけで、見たり読んだりするのが随分楽になりますね。

まずはこの一台、是非お試しください。

作品2

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作品2は、コンパクトに折りたためる形のスマホスタンドです。

2枚のダンボール板を、ぺたんと2つに折りたためます。

鞄にいれて持ち運ぶのにも便利な大きさになります。

作品3

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作品3は、足となる三角形の部分が取り外せるようにしたスタンドです。

足が1本しかないので、安定性が少し落ちますが、スタンドとしては十分使えます。

三角系に切り出したダンボール板となると、角の部分がすぐに潰れてしまいそう・・・。

でも大丈夫です。表ライナーできちんと包むと丈夫になりますし、スマホぐらいの重さであれば十分支えられます。

作品4

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作品4は、これも折りたたみ式のスタンドです。

可動部には、3mm径の丸棒を使用しています。

折り畳むと、5mm厚のダンボール板3枚分の厚みになります。

しっかりした形で、実用的なスタンドとなりました。

作品5

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作品5は、固定式ですが、これもシンプルでしっかりした形になりました。

机上に一台おいておくと、大変便利です。


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この5つの作品について、作り方を紹介していきます。

使うダンボールは5mm厚(Aフルート)、ダンボール同士は木工用ボンドで接着します。

作業の工程をなるべく目で追えるように、文字による説明よりも、図面や制作中の写真をできるだけ多く載せました。

作品1の途中まで、記事のサンプルとして、お読みいただけます。


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1. 作品1

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作品1は、3枚のダンボール板を貼りつけて作った、シンプルな形のスマホスタンドです。

スマホを乗せる板の部分の大きさは縦10cm、横8cm。iPhone7を乗せる想定で決めたサイズで、一見小さめですが、これでも十分実用的なスタンドになります。

 1-1 材料

作品1を作る材料です。5mm厚のダンボール板(Aフルート)を使用します。

いずれも(紙巾方向) x (流れ方向)という表記にしています。(表ライナーと書いたものを除く。)

括弧内は、表ライナーで切り口の処理をしたあとの仕上がりのサイズです。

1.   12cm x 10cm 1枚 (10cm x 8cm)
2.     4cm x   9cm 1枚 (1cm x 6cm, 厚み1cm)
3.     1cm x   6cm 1枚 (1cm x 6cm)
4.   10cm x 10cm    2枚  (8cm x 8cm)
5.     1cm x   8cm 表ライナー 4枚

切り口の処理については、以下にも書いています。

この記事では、切り口の処理に使用する表ライナーの幅を10mmとしました。

表ライナーの紙厚の分を考慮していませんが、計算がしやすく、十分きれいに仕上がるからです。

従って、例えば部品1の仕上がり寸法(括弧内の10cm x 8cm)に対し、ダンボール板は12cm x 10cmで切り出すことになります。

なお、部材の貼付けには、木工用ボンドを使用します。こちらのブログの記事も書いています。

 1-2 作り方

では早速、部材1を切り出し、加工していきましょう。

12cm x 10cmの大きさのダンボール板を切り出し、次の図のような部材を作っていきます。

紙幅方向(ダンボールの目に平行な方向)を確認しながら進めます。

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まず、裏ライナー側に、上下左右10mmのところで罫書き線を引きます。

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この罫書き線に沿って、カッターで切り込みを入れます。

ただし、切り込みを入れるのは裏ライナーと中芯のみです。

表ライナーは切らないように力を加減します。

切り込みを入れたら、ピンセットで裏ライナーと中芯を丁寧に剥がしていきます。

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四辺とも剥がすと、以下のようになります。

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この四辺に、以下のような罫書き線を入れます。

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次に、表ライナーをカットしていきます。

カットする線は、先ほどの図の太い線です。

コーナーの部分は、以下の写真のようにカットします。このようにカットしておくと、表ライナーで切り口を包んだときに、仕上がりが良くなります。

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四辺ともカットすると、以下のようになります。

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次に、先ほどの図の細い点線に沿って、折り筋をつけます。

カッターや鉄筆などで、先に浅い切り込みを入れておいてから折り曲げます。こうすると、折ったところの仕上がりがきれいになります。

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この四辺の表ライナーを折り曲げて、木工ボンドで貼りつけます。

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これで部材1の加工が終わりました。

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続いて、スマホを乗せるための部材2, 3を加工します。

まず部材2です。

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部材2は、4つの辺について、15mmずつ表ライナーを残して、裏ライナーと中芯を剥がします。

部材3は、1cm x 6cmにカットしたままでOKです。

以下のようになります

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以下のように表ライナーをカットして折り曲げます。

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部材3を部品2に貼り付け、4辺の表ライナーで包むと、以下のような角棒状の部品が出来上がります。

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