韓非子 姦劫弑臣下 第十四

韓非子 姦劫弑臣下 第十四

吉成学人(よしなりがくじん)
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韓非子は「癩を病む者が王をあわれむ」と云う言葉は真実だ、と述べている。
歴史書『春秋』では、「王が病に倒れた時、お見舞いにきた臣下が自分の冠のひもで王を絞殺し、自分が王になった話」や「家臣の妻と密通し、家臣の一族に殺され、弟に王位を奪われた国王の話」を紹介している。
また最近でも、幽閉されて餓死したり、足の筋を引き抜かれ建物の梁に引っ掛けられて、殺された王もいる。
確かに、癩病患者は全身に腫れ物だらけになるが、国王たちのような悲惨な運命に遭うことはない。
なぜなら、臣下によって残酷に殺された国王たちの受けた心身の苦痛は、きっと癩を病むよりも酷いからだ。
だから、癩を病む者が王を哀れんだところで、よろしいと思う、と述べている。

最近、熱いですね。