韓非子 外儲説左上 第三十二下

韓非子 外儲説左上 第三十二下

吉成学人(よしなりがくじん)
00:00 | 00:00
韓非子によれば、君主は、上下の職分を明らかにしないで、臣下の仕事の実績を追究しなければならないそうです。
その一例としてこんな説話を紹介しています。

魏の昭王は役所の仕事を体験してみたいと思い、宰相の孟嘗君に「わしは役所の仕事をしたい」と述べます。
孟嘗君は「王さま、役所の仕事に参加されたいのでしたら、まず試しに法律を何度も読まれてはいかがでしょうか」と答えます。
昭王は法律を読んで竹簡十数枚目になると、寝込みました。
王は云います。
「わしにはこの法律が読めない」。
韓非子によれば、君主としての威厳を自分で働かすこともしないで、臣下のなすべきことをしたいと思ったのだから、眠くなるのも当然と云います。

最近、熱いですね。