太平記 第八巻 三月十二日赤松京都に寄する事 3

太平記 第八巻 三月十二日赤松京都に寄する事 3

吉成学人(よしなりがくじん)
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元弘3年(1333)3月12日の午後4時頃に、赤松円心は京都の六波羅探題へ奇襲で、現在の伏見区、山崎町、向日市一帯に火をかけます。
奇襲に驚いた六波羅探題は、緊急の招集をかけますが、主な軍勢は摩耶城攻略に向かっていたので、人手が足りず、パニックが広がります。
六波羅探題の責任者・左近将監時益は「こう云う事態になるのは、戦略が拙いからだ。都の外で敵を討て」と指示します。
円心と六波羅探題の軍は、桂川で対峙します。
しばらくお互いににらみ合いが続きますが、円心の三男の則祐が先陣を切って突撃し、部下の五人も川に飛び込みます。
六波羅探題は2万の兵士がいましたが、円心の軍勢が次々、川に飛び込む様をみて、恐怖し、戦わずして敗走します。

最近、熱いですね。