ゲ謎を新年早々もう一回見てきて改めて感動した感想文

12月16日のナイトショーにてゲ謎を観てから、もう一回…もう一回観たい…と頭をグルグルさせていたため、年明け早々1月1日に観てきました。

これは前回のもう一回…もう一回…ってなってるだけのnote
https://note.com/marutruta5065/n/nbc0a3c93220e

二回目も感動しました。むしろ、初回では怒涛の展開に着いていくのに必死かつ脳にぶち込まれる闇やホラーが強烈で茫然としてしまっていたのですが、もう一度落ち着いて観ることにより改めて「凄まじい話だし、めちゃくちゃ感動するじゃん…」となりました。
以下またつらつら感想を列挙します。すごい考察とかは他の方がやってくださってると思うのでそういうのには触れません。


やっぱり昭和感がすごい

やっぱり何度見ても「ここは昭和です‼‼‼‼」感すごいな!?
ちなみに二回目で初めてパンフレットを購入したのですが(前回ナイトショーのため売店閉店してた)インタビューの中で声優さんが昭和感を出すために早口にするよう指定された、みたいなこと言われててウワーッ!そういうところもか!と思いました。それは全編通して昭和感出てるはずだ。
そして何度見ても最初の汽車のシーン大好きですね……いやもう木と煙の匂いまでしてきそうな……乗ったことないんですけど……。
ちなみに公式で本編映像が公開されていました。
ありがたい。何回も見てます。

https://www.youtube.com/watch?v=WwWlZ4x7HOI

二回目だと手摺引き剥がしアクションをじっくり楽しめる

観直しても最高でした。私はもうあのバルコニーに集合するときからアレが来るぞ!ってワクワクしてたので、じっくり楽しんできました。
あのアクションのときだけ輪郭線が特殊になってるのも発見しましたし、手摺引き剝がしシーンはもっと一瞬かと思ったら意外とあの激しく場面転換する中でも時間を取って(※個人の感想です)描写されているのもわかりました。ゲゲ郎があの一見細いだけに見える手を手摺に置いて、力を入れて、木製の手摺が人間の力ではあり得ない感じにバキッと割れて……最高です。もうこれはただの私のヘキ。

えげつない、だけではない

初回は、ウワーッ!なんだこの閉塞感とサラッと触れてくる闇描写は!泣きわめく段階をとっくに超えているのであろう登場人物たちの感じもえげつな!ホラーとして最高!って感じだったのですが、二回目観るとやっぱり初回気づけなかったとことも見つかりましたし、もっとえげつない描写あるなって発見したりしました。
龍賀がおそらく乗っ取ったか滅ぼした土着神のナグラ様って穴倉のことか、とか。水木は時貞に対して時弥のことを『あんたの孫だろ』っていうけど息子だよね、とか。

この映画の闇描写は二回観ても素晴らしい。ただ、二回目観るとその凄まじい闇を描写の中にある「例え国のためであってもこんな醜悪な方法で国を豊かにしてはならない。子供たちが生きる未来のために絶対こんなことを繰り返してはならない」というメッセージの方を強烈に感じました。

改めて、乙米と水木が話すところ凄い。
『大義のための犠牲となるなら、幽霊族も本望でしょう』と陶酔した顔で語る乙米。その台詞を聞いて大儀のために死ねと命じられたのに、部下に命令だけして逃げ出した自分の上官を思い出す水木。

ここで触れられる大義と犠牲は作中重要なテーマなのですが、このとき水木は何も言えなくなるんですよね。この人は上官と同じだ、と思ってもやり過ごすしかない。でも、ここでこの描写をいれることでラスト付近、大義を掲げる時貞に「あんたつまんねぇな!」って血みどろで斧振り回ながら全力否定する水木の描写が際立ってる。

ただ、乙米はおそらくこうやって狂気に染まらないと正気を保てないような、暴力的かつ理不尽に踏みにじられた環境で生きていたのであろうことが十分に話の中で推測できるんですよね。大義だから、は恐らく彼女がもう既に何度も自分に言い聞かせて今まで生きてきて、その上であの表情でこの台詞というのがわかる。つまり、単純な水木の上官側でなく彼女もまた理不尽に大義のため命をすり減らしていた人であったと……それをあのやり取りで描写しているの本当に凄まじい。

二回目観ても泣いた

実は初回で三か所くらい泣いてました。一人で。泣きながら深夜に帰宅する不審者でした。映画観てまあ泣くタイプですが、脳みそガンガン殴られたら水が出てきたって感じで初体験でした。

①泣き笑いしながら狂骨を放つジェノサイド沙代
②「思い出せないのに、なんでこんなに悲しいんだ」からのエンドロール
③鬼太郎を抱きしめる水木

いや、泣くでしょこれは。
さすがに連続して観れば慣れるとは思うけどそういう問題でなく、これはもう何回観てもグワーッ!ってやられると思います。
初回も刺さりまくってましたが改めてエンドロール最高ですね。あのボーカルなしアレンジverカランコロンの歌がもう染みる染みる……。

闇の中に描かれる未来への希望

初回はあまりにも強烈な闇ーッ!を食らって気を取られていましたが、二回目観るとそういった過去に対する強烈な批判と、人間の愚かさは歴史を重ねようと変わらないけれど、それでも未来に僅かでも希望を繋ぐことを描いたこの映画にめちゃくちゃに感動しました。
親父の「息子の生きる未来、そして友の生きる未来が見とうなった」って言いながら身体をボロボロにするラストシーンなんてもう、凄まじいですね……なんか、もう、語彙なくなりますが……。

DVD出たら買います!

買います!いつですかね!人生の楽しみが増えました!

閑話休題ですが、初回親父の色気すごいなって思ったけどいやいや気のせいかなって思ってたら公式でもそういう描写にしてる的なこと言われてたのでちょっと安心しながら二回目観てました。
おかげで露天風呂のシーン、ヤバ……って思ってたんですが、あれ幽霊族は裸のと恥の概念が人間と違うっていう人外描写かってわかりました。目玉おやじはいつも全裸でうろうろしてたし、そのままお風呂入ってたわそういえば。

二回目観てもゲ謎は最高でした。最高の映画体験をありがとうございます。

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